『WRESTLE DYNASTY』東京ドーム(2025年1月5日)
ヤングバックスがオーカーンを粉砕して、新王者チーム決定戦を制し、6年4ヶ月ぶりにIWGPタッグ王座に返り咲いた。
当初はUNITED EMPIREのオーカーン&HENAREが保持するIWGPタッグ王座にAEWからの刺客として”ヤングバックス”マシュー&ニコラスが挑む予定だったが、HENAREが負傷したため、返上に。オーカーン&X組とヤングバックスによる新王者決定戦に変更となった。
さらに、オーカーンは前日の1・4東京ドーム大会に動いた。WORLD TAG LEAGUE覇者で、前夜のドーム大会で一騎打ちを行った内藤とヒロムを「貴様らも加えて3WAYでまとめて処刑してやる」と挑発。自身のパートナーにコブを指名し、急きょ3WAYマッチに変更となった。
内藤&ヒロムはWORLD TAG LEAGUEのトロフィーを持って入場。元IWGPタッグ&IWGPジュニアタッグ王者であるヤングバックスは5年ぶりの日本登場となった。
ヤングバックスが序盤から見せ場。場外戦ではヒロムをエプロンにパワーボムで叩きつけると、コブをホイップ式合体ドロップキックで蹴落とし、同時にトペスイシーダを浴びせた。コブが負けじとトペを狙っても、ヤングバックスはダブルトラースキックで返り討ち。マシューの手を掴んでニコラスがコーナーを駆け上がり、キリモミ式プランチャを敢行する。
内藤&ヒロムも連係で主導権を奪い取るが、ヤングバックスも帝国軍も譲らず、攻守が次々と入れ替わっていく。その中でもヤングバックスが抜群の動きを発揮して、連係も連発した。しかし、モア・バング・フォー・ユア・バックはヒロムが阻止。内藤のスイング式DDT、ヒロムのTIME BOMB1.5が立て続けにニコラスにさく裂する。
横やりを入れたオーカーンは相手4人を連続してフロントスープレックスでぶん投げて奮闘。パートナーに対抗して、コブもジャーマンを4連続で繰り出した。最後のニコラスが1回転して不時着すると、必殺のEVPトリガーの構え。だが、キャッチしたコブは2人まとめてジャーマンでぶっこ抜く離れ技を披露した。コブは雪崩式の攻撃を狙うヤングバックスとL・I・Jコンビを次々と突き落とす。マシューとヒロムは一時休戦して、雪崩式ダブルブレーンバスターを決めたものの、マシューは即座にヒロムを裏切った。
ヤングバックスは連係攻撃を重ねて、コブに猛攻。内藤にはメルツァードライバーを狙う。しかし、そこに突っ込んだヒロムがニコラスをサンセットフリップパワーボムでコブに投げつけて好フォロー。すかさず内藤はマシューにデスティーノを繰り出した。オーカーンが急行すると、コブもそこに加わり、掟破りの逆デスティーノを狙うが、L・I・Jコンビはチームワークを活かして返り討ちにする。
息を吹き返したヤングバックスも猛追に出て、内藤にEVPトリガーをぶち込んだものの、ここでもオーカーンが急行。ヤングバックスはダブルトラースキックで鎮圧する。ニコラスがケブラーダでコブとヒロムを場外に足止めすると、返す刀でメルツァードライバーでオーカーンを突き刺し、一気に3カウントを奪った。
ヤングバックスが前王者のオーカーンを粉砕して、IWGPタッグ王座奪取。2018年9月にタマ・トンガ&タンガ・ロアに6年4ヶ月ぶり2度目の戴冠を果たした。この結果、NEVER無差別級王座に続き、IWGPタッグ王座もAEWに流出した。