『WRESTLE DYNASTY』東京ドーム(2025年1月5日)
○海野翔太vsクラウディオ・カスタニョーリ×
前日の東京ドーム大会メインでの敗北から一夜明け、海野がジョン・モクスリーからの刺客・カスタニョーリと激突。大苦戦を強いられながらもデスライダーで返り討ちにし、師匠・モクスリー超えを誓った。
海野は前日の1・4東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.に挑戦したものの、43分を超す熱闘の末に敗北を喫した。一夜明けて、再起戦となるスペシャルシングルマッチの相手は、師匠モクスリーからの刺客カスタニョーリだ。
海野がAEWマットでデスライダーズとして暴走を続けるモクスリーに苦言を呈すると、それを伝え聞いたモクスリーが「お前への教育を続けてなくてはいけない」と予告。そして、カスタニョーリが「俺が直々に教えてやる。最後のレッスンになるだろう」と参戦を表明して、東京ドームに殴り込んできた。
海野は前夜と同じくバイクに乗って颯爽と入場。観客の声援に応えながら花道を歩いていくが、背後からカスタニョーリが襲撃した。海野がファンからもらったベルトを客席に投げ捨てる。海野も負けじと反撃に出るが、カスタニョーリはプランチャをキャッチし、鉄柱に叩きつけた。その後は何度も首や背中から鉄柵に投げつけて暴走する。
リングに戻っても、フットスタンプ、俵返しと豪快な技を連発し、クロスフェイスで拷問。エルボースマッシュやフロントハイキックも浴びせた。防戦一方となった海野だったが、旋回式DDT、エプロンでの飛びつきDDTで一気に流れを変える。場外では鉄柵に足を固定してのデスライダーを繰り出した。長距離ミサイルキック、トライデント、イグニッションもさく裂する。
しかし、正調デスライダーはカスタニョーリが阻止。海野をコーナーに抱え上げて、エルボースマッシュでカチ上げると、雪崩式リフトアップスラムを強行した。ふらつく海野をラリアットで吹き飛ばし、ジャイアントスイングで20回転。シャープシューターでギブアップを迫る。海野がロープに逃れると、カスタニョーリはニュートラライザー(ゴッチ式パイルドライバーの体勢から決める変型フェイスバスター)の体勢に。
なんとか防いだ海野は、エルボースマッシュ連打の餌食になったものの、コーナー上で担がれた場面では、側頭部にエルボーを乱れ打って猛抵抗。コーナー上でスイング式DDTを決めると、ブレイズブレイドにつなげる。カスタニョーリもホイップ式エルボースマッシュから必殺のリコラボム(クロスアーム式シットダウンパワーボム)を決めたものの、海野はギリギリでキックアウト。ニュートラライザー狙いを防ぐと、逆さ押さえ込みで切り崩してからデスライダーで突き刺して逆転の3カウントを奪った。
海野が再起戦で逆転勝利。試合後、カスタニョーリが握手を求めたものの、海野が応じようとした瞬間、腕を突き上げて挑発した。それでも海野はバックステージでカスタニョーリに感謝し、「俺は腐っても師匠はモクスリーだ。ヤングライオンのなんも色のない小僧を、今の海野翔太を共に築き上げてきた大切なパートナーだ。血は争えない。何があっても血縁は消えない。俺は今まで育ってきた環境を全て忘れない」と言い切った。
だからこそ海野は「俺1人の力であなたたち全員を真っ向勝負で倒していかないといけない」と宣言。その総決算となるのが師匠・モクスリー超えで「俺のデスライダーは唯一無二だ。モクスリーのパクリだなんだ、言わせねぇぞ。この技でモクスリーから勝ってやるよ。ただ自分の強さを証明するために」と誓ってみせた。