『WRESTLE DYNASTY』東京ドーム(2025年1月5日)
IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○ザック・セイバーJr.vsリコシェ×
ザックが空中殺法を連発したリコシェを下して、IWGP世界ヘビー級王座V4。史上初となる東京ドームでの2日連続防衛を達成した。
ザックは前日の東京ドーム大会のメインで43分を超す激闘を制し、海野翔太を下して、IWGP世界ヘビー級王座V4を果たした。体を休める暇もなく、今大会では再びドームのメインに立ち、リコシェを相手に2日連続の防衛戦を行うことに。リコシェは昨年の11・4大阪大会で、鷹木信悟を下したばかりのザックをスワンダイブ式ラリアットで襲撃。1・5東京ドーム大会での挑戦を宣言していた。
入場してきたザックをドロップキックで蹴落としたリコシェはトペスイシーダで奇襲。再び場外に蹴落としてサスケスペシャルで飛翔すると、ザックをリングに押し入れ、スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュを投下した。しかし、ザックはリコシェを逆さ吊りでロープに固定し、側頭部を蹴りつけて反撃へ。リコシェが場外で鉄柵に飛び乗り、ムーンサルトアタックを放っても、キャッチしてネックロックに捕獲。そのままエプロンに連行し、ネックツイストから首を絞め上げると、今度はインディアンデスロック式アームロックでも絞め上げた。
リコシェは空中殺法で活路を開く。ハンドスプリングエルボー、スワンダイブ式ラリアット、その場飛びシューティングスタープレス、ライオンサルトと躍動。ザックは背中に飛びついてスリーパーに捕らえるが、リコシェはコーナーめがけて前方回転で叩きつけて強引に脱出した。打撃戦に発展しても、サマーソルトキックやラリアットでリコシェが優勢。カウンターのヒザ蹴りから変型デスバレーボムで突き刺す。
ザックは走り込んでのエルボースマッシュで形成打開。ハンドスプリングエルボーをキャッチしてドラゴンスープレックスを連発した。だが、リコシェも変型go 2 sleepからブレーンバスターを2連発。クラッチを解かずに、エプロンブレーンバスター、場外ブレーンバスターと合計4連続で投げ飛ばした。リングに戻ると、ザックがエルボースマッシュで巻き返したものの、リコシェはヒザ蹴りをカウンターでドンピシャリ。ザックをコーナーに据えて、雪崩式の攻撃を狙う。
抵抗したザックは雪崩式ザックドライバーを敢行。腕固めで絞め上げる。左右の腕を代わる代わるに攻め立てるが、リコシェもトラースキックやベルティゴ(変型みちのくドライバーII)、シューティングスタープレスと一転して猛攻。首をカッ切るポーズから頭部にカカト落としを落とし、旋回式ベルティゴへ。それでも勝負が決しないとみるや、630°スプラッシュに。
ギリギリで回避して自爆させたザックは、ランニングローキック、セイバードライバーと一気呵成。リコシェが肩を上げると、足をクロスさせての変型セイバードライバーに。丸め込んで防いだリコシェは振りかぶってのナックルパンチを連打したものの、ザックは突進してきたところでグラウンドに引きずり込み、クラーキーキャットに捕獲して、ギブアップを奪った。
ザックがリコシェを下してIWGP世界ヘビー級王座V4。「東京ドームで2日連続防衛」の偉業を達成した。リコシェに「オイ、ハゲ。リコシェ、アリガトウネ」と日本語で呼びかけたザックは、「ダケド、カチマシタ」とアピール。英語でも観客に語りかけて、「新日本プロレスはベストなプロレス団体だ。俺はこの団体が好きだ。新日本の未来は明るいオレンジに輝いている」と宣言する。TMDKのメンバーにもゲキを飛ばすと、改めて日本語で「ミナサンホントウニアリガトウゴザイマシタ」あいさつ。最後は「We are TMDK! The Mighty Don’t Kneel!」と叫ぶと、エプロンに座り込む恒例のTMDK締めで東京ドーム2連戦はフィナーレとなった。