日本代表GKの鈴木彩艶は、移籍して1年目のイタリアで様々な経験を積んでいる。
高精度のキックと鋭い反応を駆使したセーブは、当初から高く評価されてきた。一方で指摘されているのが、飛び出しの際の判断だ。特に第3節ナポリ戦で退場になったことは批判された。
遅延行為でイエローカードを1枚もらっていた鈴木は、さらにペナルティエリア外まで飛び出してダビド・ネレスを倒して2度目の警告を受け、チームを数的不利に陥らせた。しかもパルマは交代枠を使い切っていたため、DFのエンリコ・デルプラートを急造の守護神にしなければならなかった。
1点をリードしていたパルマは当初、何とかしのいでいたものの、アディショナルタイムに同点弾を献上。するとさらに追加点も奪われ、敵地での金星に迫っていた試合で1-2と逆転負けを喫した。敗戦の責があると鈴木が批判されたのは言うまでもない。
パルマ専門サイト『Parma Live』は1月2日、「2024年の良かった瞬間、悪かった瞬間」をそれぞれ3つずつ選出。鈴木の退場を「悪かった瞬間」のトップにあげている。
同メディアは「最初は間違いなく、ナポリ戦でのスズキのイエローカード2枚だ」と報じた。
「許しがたい軽率さで、パルマは10人で戦わなければならなくなり、デルプラートがGKを務めなければいけなかった。失点に関して彼(デルプラート)にできたことは少ない」
【動画】批判を浴びた鈴木彩艶の退場シーン
第2節で強豪ミランを下し、ナポリ撃破にも迫って勢いに乗りかけていたパルマだが、逆転負けを機に9試合白星をあげられず。18節を消化して降格圏に4ポイント差と残留を争っている。鈴木の退場がなければ…と悔やむファンもいるかもしれない。
それでも、鈴木はその後もレギュラーの座を保ち、たびたびのファインセーブで称賛されてきた。着実に成長を続ける22歳の若き守護神が、今後もパルマに貢献し続けられるよう願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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