第二次世界大戦中に開発された軍用車ウイリスMB型にルーツを持つジープは、生産するメーカーが代わり、モデルチェンジを重ねながら、現在までそのDNAを受け継いでいる珍しい車種だ。中でもジープラングラーはCJシリーズの後継モデルとして87年に登場。CJシリーズと比較してより街乗りや普段使いがしやすいよう改良が行われているモデルだ。

現行モデルのJLラングラーと比べるとコンパクトでちょうどいいサイズ感。

97年に登場するTJラングラーはラングラーとしては2代目となり、現行のJLラングラーから見て2世代前のモデルとなる。ちなみにこのTJラングラーから前後ともにコイルスプリングとなり、右ハンドルが登場するなど大きく進化を遂げている。

現行モデルのJLラングラーと比べると全長3.9mとボディサイズもコンパクトで、走りも軽快。街中で乗るのにもちょうどいいサイズ感といえるだろう。

今回紹介するのは、ジープの中でも特にTJラングラーが得意という、静岡県のトランプカースクエアで販売している05年式のラングラースポーツで、右ハンドルモデルのディーラー車だ。

すでに生産から20年が経過しようとしているが、この車両は過去の整備履歴もしっかり判明しており、各部を点検整備した状態で納車されるため、安心して乗ることができる。また社外のソフトトップを装着しており、天気が良い日には、幌を開けて気軽にオープンエアを満喫できる一台だ。

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2005 JEEP WRANGLER SPORT

エンジンはチェロキーなどにも搭載されたAMC製4リッター直列6気筒。トランスミッションは’03年にそれまで3速だったオートマチックが4速となった。

ブッシュワッカー社製のオーバーフェンダーを装着し、大きなホイール&タイヤを収めている。

取材車両はディーラー車で、右ハンドルとなるほか、メーターもkm/h表示となるのが特徴。純正の4本スポークステアリングも含めて状態はかなり良い。

4人乗車時はあまり余裕のないラゲッジスペースだが、リアシートを前方に畳むことで、かなりの荷物を積むことができるスペースが生まれる。

ダッシュセンターにはエアコンも完備。オートマチックのシフトレバーの手前のレバーが4WDに切り替えるトランスファーレバー。

SMITTYBILT社製のソフトトップを畳むとドアやロールバーを残して簡単にオープン状態となる。開放感はバツグンだ!

シートは純正にシートカバーを装着している状態。リアシートも含めて乗車定員は4名。決して広くはないが、しっかりとレッグスペースも確保されている。

足回りはラフカントリー製のキットで2.5インチリフトアップ。ホイールはプロコンプで外径32インチのタイヤを装着する。

Specification:

全長:3860mm

全幅:1830mm

全高:1790mm

ホイールベース:2375mm

エンジン:直列6気筒

排気量:3959cc

燃料供給方式:インジェクション

駆動方式:4WD

乗車定員:4人

車両価格:180万円

【DATA】

トランプカースクエア

静岡県浜松市東区玉北町766-1

TEL053-431-3123

10時〜19時

月曜日、火曜日定休

https://www.trampcar.com/

(出典/「Lightning 2025年1月号 Vol.369」)