太陽活動は2025年にピークを迎える

突発的な太陽フレアに個人でできる対策としては、GPS不能による交通麻痺を回避するために外出を控えたり、電子機器の不調や故障を防ぐために電源を切ったりしておく程度しかなさそうだ。

太陽活動の活発化はすでに始まっていて、ピークを迎えるのが2025年7月ごろと予測されている。

これは冒頭で紹介した漫画『私が見た未来』が示す「災難」の時期と一致する。

偶然と言ってしまえばそれまでで、地震と太陽フレアは別物だと考える向きもあるだろう。

だが、2020年に国際的な科学雑誌『ネイチャー』は、「太陽活動と地震の相関関係を過去20年にわたって調べた結果、太陽活動の活発化と地球の大地震に関連があることの信頼水準は非常に高く、99.999%以上となる」という主旨の論文を掲載している。

まだ確定した学説ではなく、「太陽フレアは小規模なものを含めれば常に起きているのだから、地震発生時に太陽フレアが起きているのは当たり前のこと」といった批判もある。

それでも『ネイチャー』に掲載される論文は、その分野の専門家が内容の妥当性をチェックしたものであり、まるっきりのデタラメとも言えない。

そもそも地震発生のメカニズムについても、一応の定説として「地殻プレートのひずみが破裂して起きる」とされているが、これはあくまでも推論であって科学的証明がなされたわけではない。

「太陽フレアによる電磁波が地殻プレートに作用して、それが地震発生の引き金になっている」と主張する研究者も実際に存在している。

いずれにせよ『私が見た未来』で描かれた大災害は、確かにいつ起きても不思議ではない。

2025年7月はもちろんのこと、それ以外の時期においても、いざというときにパニックを起こさないよう日頃から災害時のシミュレーションを行い、緊急時のために食料や水を自宅に備えておくなどの準備をしておかねばなるまい。

『検証 2025年の大予言』(小社刊)より