現地1月5日、米男子プロゴルフツアーの「ザ・セントリー」が米ハワイ州カパルアのプランテーションC(7596ヤード、パー73)で最終日が行なわれ、首位スタートの松山英樹が1イーグル、7バーディー、1ボギーの「65」で回り、PGAツアー新記録となる通算35アンダーをマークし、ツアー開幕戦で優勝。米ツアー11勝目を挙げた。
日本人ゴルファーが年明けから猛チャージだ。松山は22年にキャメロン・スミス(オーストラリア)が同大会で打ち立てた72ホールでのツアー記録『通算34アンダー』を1打更新する快挙を達成し、優勝賞金360万ドル(約5億5800万円)を獲得した。優勝インタビューでは、ツアー新記録について「嬉しい。本当にいいプレーをするだけだった」と喜んだ。
松山の快記録には海外メディアからも称賛の声が上がっている。オーストラリアの公共放送局『ABC Australia』は「冷静沈着な日本のスーパースターは最終ラウンドで8アンダー65を記録し、同じくメジャー優勝経験者であるコリン・モリカワとの一騎打ちで3打差をつけて優勝した」と速報を打った。さらに、「世界ランキング6位のマツヤマは、PGAツアーで通算11回目の優勝だった。過去10か月間で3回目の優勝は、いずれも強豪選手たちを相手に競り勝って獲得したものだ」と、その実力を高く評価した。
一方で、米ゴルフ専門メディア『Pgatour』はこの大会から初めて使用した新パターに注目。「セントリーでは、プレーヤーが新年に向けて新しいギアを披露するため、常に用具に関するニュースが盛りだくさんだ。ヒデキ・マツヤマも新しいクラブをバッグに入れたプレーヤーのひとりであり、セントリーでの記録的な勝利で真新しいタイプのパターを使用した」と紹介した。
優勝記者会見で松山は新パターについて質問されると、「(なぜうまくいったのかは)よく分からないが、入った」と答え、「他の人が使っているのを見て、『これは良さそうだ』と思ったので、自分でも気に入って今週はそれを使っています」と明かしている。
構成●THE DIGEST編集部
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