既報の通り、元世界ランク4位の錦織圭(現74位)が、今季開幕戦「中国銀行・香港テニス・オープン」(2024年12月30日~25年1月5日/中国・香港/ハードコート/ATP250)で6年ぶりにツアー決勝進出を果たし、準優勝に輝いた。
この快挙に、日本テニス界レジェンドの松岡修造氏も大興奮。自身の公式インスタグラム(@shuzo_dekiru)で称賛するとともに、その戦いぶりを独自の視点で分析し、熱く綴っている。
松岡氏は「錦織選手、年始から”ゾーン圭”!香港でのプレーは、2025年、再び錦織選手がトップに駆け上がる姿を予感させる圧巻のテニス」と絶賛し、「この大会の決勝を含めて感じた“3つの圭”」について記した。
●崖っぷち大好きだ圭
試合の重要な局面で一気にギアを上げる力。試合の「勝負どころ」を嗅ぎ取る感覚が際立っています。昨年末から、この感覚が戻ってきた印象です。今大会でも何度も追い詰められる場面がありましたが、タフに戦い、崖っぷちの時間に喜びを感じている。
●ミックステニス圭
明らかに、以前よりも多彩なショットが増えた。特にスライス。短い、角度、スピード含め自由自在に操っている。相手に強打されてもスライスを使用し、うまくボールを沈ませ強打させない工夫が錦織選手のプレイを進化させている。
●ゾーン圭
「打てば入る」圧倒的な集中力。
無我の境地で、ベースラインから下がらず、一球ごとに攻撃を繰り返す姿。まさに”ゾーン圭”が復活しました。個人的にはゾーン圭だけで十分優勝できたと思いますが、錦織選手にはさらに上を行く”スーパーゾーン圭”があります。全豪オープンでは、このスーパーゾーン圭が炸裂すれば世界を驚かせることに。
そして「3つの圭」の後には以下のように続けた。
「いや~、年始からこんなに素晴らしいテニスを感じられる幸せに感謝です。決勝では体力的なこともあったかも。悔しさと共に修正テニスを見つけられたと思います」と次戦に向けて期待を込めつつ、「怪我に苦しんだ時期を乗り越え、進化した彼のテニススタイルについては、改めてじっくり記したいと思います」とも予告している。
いよいよ今週末からはシーズン最初の四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月12日~26日/ハードコート)が開幕する。調子を上げている錦織のさらなる活躍も楽しみだが、松岡氏の続報も気になるところだ。
構成●スマッシュ編集部
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