シード権を獲り続ける”重さ”がにじんでいた。
第101回箱根駅伝は青山学院大が10時間41分19秒の大会新記録をマークして2年連続8度目の総合優勝を飾った。優勝争いの裏で、4校がしのぎを削ったシード権争いも手に汗握る展開となり、ゴール直後のランナーが漏らした本音が注目された。
箱根駅伝で優勝4度を誇る東洋大は、10時間54分56秒の総合9位でフィニッシュした。往路では一時19位にまで低迷。シード落ちも頭をよぎったが名門の底力でなんとか巻き返し、10区では東京国際大(8位)、帝京大(10位)、順天堂大(11位)と一進一退の攻防を1秒差でギリギリ制し、最多となる20年連続でのシード権獲得に成功した。
ゴール直後、10区を走った薄根大河(2年)は「怖かった…」と震える声で涙ながらに本音をポツリ。怪我により、当日のエントリー変更で外れた4年生エースの石田洸介に「頑張ったもんね」と励まされていた。
アンカーの大役を担った薄根は「(レース中は)シード権とかギリギリのラインで、すごくプレッシャーがかかって苦しかった。本当にきつかったですけど、最後は4年生のためにシード権獲れて良かったです」と安堵した表情を浮かべ、目にはうっすら涙が浮かんでいた。
このやり取りが3日の日本テレビで放送された『完全密着!箱根駅伝 レース後 歓喜と涙の大手町』の終盤で明らかになり、番組終了後は大きな反響があった。
「先輩方の19年連続シードの継続を託されて、全責任を背負ってアンカーを担うには余りにも怖すぎるよ…よう頑張った」
「”怖かった”と言う言葉を聞いて、自分ももらい泣き」
「走っている選手は相当なプレッシャーと戦っているのだなと改めて思った」
「襷をつなぐだけでなく、代々死守してきたシード権もつないだ。素直にすごい」
薄氷を踏む、ギリギリのレースの末にシード権を掴んだ東洋大。ネット上では名門の意地を称えるとともに、来年の巻き返しに期待の声が今もなお上がっている。
構成●THE DIGEST編集部
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