ここまでまったく波に乗り切れないフェニックス・サンズが、ついにテコ入れに動くようだ。
ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールのスーパースタートリオを擁しながら、現地時間1月5日(日本時間6日、日付は以下同)時点でウエスタン・カンファレンス12位の15勝18敗(勝率45.5%)に沈むサンズ。開幕直後こそ7連勝をマークするなど絶好調だったが、11月10日以降は7勝17敗、とりわけデュラント欠場時は1勝9敗と崩壊しており、坂道を一気に転がり落ちている。
そんな状況を打開すべく、チームはスターティングラインナップの変更を考えているという。NBAインサイダーのクリス・ヘインズ氏は自身のポッドキャストで、サンズがチーム2位の高給取り(5020万ドル)であるビールを、ベンチスタートへ配置転換するつもりであることを明かした。
「情報筋によると、ブラッドリー・ビールとユスフ・ヌルキッチは月曜日のフィラデルフィア(セブンティシクサーズ)戦でスターティングラインナップから外されるとのこと。代わりに先発するのはルーキーのライアン・ダンとメイソン・プラムリー。ロッカールームには緊張感が漂い、選手たちは自分の役割がわからず、起用法に不満を抱いている。コーチングスタッフは事態を打開しようとしているため、今後も状況を注視していく必要がある」
サンズ加入2年目を迎えたビールは今季、出場した23試合すべてに先発。しかし平均得点は9年ぶりに20点を下回り(17.8)、出場時間あたりの±(-6.0)、ネット・レーティング(-9.3)とも、2位に倍近い差をつけてチームワーストを記録している。
数字を見てもフィットしていないのは明らかで、そうなればフロントとしては本来ならトレードを画策したいところだが、ビールが結んだ契約にはトレード拒否権が盛り込まれている上に、5020万ドルという超高額サラリーがネックとなり、放出はほぼ不可能に近い。そのため、ベンチに回して事態が好転することを祈るくらいしか打開策がないのだろう。
ビールがベンチスタートとなれば、2015-16シーズン以来9年ぶりのこととなる。この配置転換は吉と出るのか、それとも——。
構成●ダンクシュート編集部
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