映画『アンダーニンジャ』(1月24日公開)の「忍事機密報告会」と題した完成披露報告会が1月6日、ザ・プリンスパークタワー東京にて開催され、主演の山崎賢人、共演の浜辺美波、間宮祥太朗、白石麻衣、山本千尋、宮世琉弥、坂口涼太郎、長谷川忍(シソンヌ)、木南晴夏、ムロツヨシ、岡山天音、平田満、福田雄一監督が登壇した。
【写真を見る】ムロツヨシの掛け声にあわせてムービーに向かってポーズを決める主演の山崎賢人に浜辺美波、間宮祥太朗らが大爆笑
原作は「アイアムアヒーロー」などの話題作で知られる漫画家・花沢健吾の同名漫画。現代社会に潜む新たな忍者像を描き、リアリティのある描写や引き込まれていく世界観やストーリーが人気で、2023年にはテレビアニメ化もされ、ついに待望の実写映画化となる。山崎が忍者組織「NIN」の末端であり、重大な“忍務”を任されることとなる謎の忍者の雲隠九郎を、浜辺が忍者たちの戦いに巻き込まれていく女子高生の野口彩花を演じる。山崎が挑む刀や手裏剣はもちろん、足先など駆使した独特な忍者アクションにも注目だ。
主演の山崎賢人が演じるのは謎の忍者、雲隠九郎
「観たことのないニンジャ映画が完成した!」と声を揃えるキャストたち。実写化が決まり主演を務めることについて、原作が大好きだったという山崎は「うれしかったです」とニッコリ。連載が続いている作品のため、「どういうアクションをするのか、どの部分を映画化するのか気になってワクワクした」と振り返った山崎は「脚本をいただいて、映画にしかない『アンダーニンジャ』が撮れる!と思いました。頑張りました!」と映画ならではの表現にも自信を覗かせていた。
忍者たちの戦いに巻き込まれていく女子高生・野口彩花役の浜辺美波
九郎の登場シーンには、山崎のアイデアも採用されているという。福田監督が「(岡山)天音くんが『九郎の登場シーンがカッコよくてイライラしたって言ってたよね?」と岡山のコメントを暴露すると、「聞きました」と即答した山崎はニヤリとしながら岡山を見つめる。岡山は「カッコ良すぎてイラつきました」と少し吹き出しながらも、山崎のかっこよさを指摘し、映画の見どころのひとつであるとも明かしていた。
キャスト陣のコメントに笑いが止まらない間宮祥太朗
浜辺は「原作が面白くて。最後まで読み進めたのですが、ただの女子高生役で終わりました」としょんぼりとした後、「私に忍者の役が来るわけない(笑)なんて思いながら、ただただ楽しくみなさんのシーンを観ていました」と完成した作品をいち観客としても堪能したと報告。現場では福田組の洗礼を受けたという浜辺は「脚本以上のことを現場で足してくださるので…」と切り出し、撮影そのものはとても楽しいものだったが、自身のシーンでは緊張感が込み上げてきたと告白。撮影を乗り切った達成感をシーンごとに感じながらも「撮影後は達成感よりも喪失感がありました」と楽しすぎた撮影の感想を笑顔で伝えていた。
時折コソコソ耳打ちしながらニヤニヤしていた山崎&間宮
本作で福田監督は脚本も手掛けている。「賢人くんが(『アンダーニンジャ』を)やりたがっていると聞いて。何年かに一度、一緒に作品をやらないと”賢人くん欲”が出てくる。賢人くんがやりたいならぜひ!ということで原作を読みました」とスタートを振り返った福田監督は「原作を読んで、設定からなにから面白くて。ただ、なかなか際どいセリフがあって。山崎賢人に言わせられないセリフもあったけれど、上手くまとめられたと思います」と充実感を滲ませていた。
岡山天音はハードなアクションの練習をこなしたそう
撮影で印象的だったことを訊かれた間宮は「天音がアクションをすごく練習していました」と回答。「練習しすぎで、本番では腰を痛めてました…」と補足した間宮に対し、岡山は「(腰に)電流が走りました…」と苦笑い。しかし、それよりも気になっていることがあったとし、「僕の練習量の10分の1くらいしかやっていない。衝撃でした」と間宮の練習量を指摘。これに対し間宮は「練習も『もう大丈夫ですね』という感じで終わって。同じシーンなのに天音だけ20回くらいやっていた」とニヤニヤ。このやりとりに福田監督が「嫌な感じ!って愚痴ってた」と再び岡山のコメントを暴露し、キャスト陣が大爆笑する場面もあった。
『聖☆おにいさん THE MOVIE ~ホーリーメンVS悪魔軍団~』(公開中)に続き福田組に参戦した白石麻衣
イベントでは2025年の抱負の発表も。山崎は「忍者のように…」と切り出したが続く言葉が見つからず吹き出し始める。気を取り直して「巳年にちなみ、蛇のように脱皮を繰り返しいい人になれるように…」と言いながらニヤニヤする山崎に福田監督は「いつまで経っても賢人くんの舞台挨拶は『なにを言っていいのか分からない』って顔をするのがいいよね」と大笑い。続く浜辺が、本作でアクションシーンがなかったことに触れ、「まずは体力をつけることから始めます!ウォーキングをしたいです」と今後、体を使った作品への意欲を見せ、イベントを沸かせる。年末年始食べすぎてしまったという間宮は「早く七草粥が食べたいって思うくらい食べてしまって」と反省し、「胃に優しい年にしようかな」と宣言し、会場を和やかなムードに包み込んだ。
キリッとした表情も見せていた
イベント終盤には、本作の4DX上映の決定を報告。さらに、ワールドプレミア上映が米ロサンゼルス・ハリウッドで行われることも明らかに。スタッフ、キャストを代表して参加する山崎が「日本の忍者を世界に轟かせてきます!」と意気込むと、浜辺は「そういう場所に慣れている山崎さんにお任せして、私は陰で暗躍します!」と作品にちなんだコメントで笑い溢れるイベントを締めくくっていた。
取材・文/タナカシノブ
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記