CES 2025 Unveild会場から見るテックプロダクトトレンド Vol.02 [CES2025]

CES Unveiledとは

CES開幕前にメディア向けに特別開催されるイベントであり、その年の注目トレンドやプロダクトをいち早く確認できる場である。筆者は約10年にわたりこのUnveiledに参加してきたが、今年も進化を感じさせる興味深いプロダクトをPRONEWSで紹介する予定だ。これまでのUnveiledレポートを読んでくださった方には、今年の内容を通じて時代の移り変わりを感じてもらえるかもしれない。

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今年感じた主なトレンド

個別のプロダクトを紹介する前に、今年特に注目すべき3つの大きなトレンドを以下に挙げる。

1.AI Everywhere

昨年まではAIを活用したプロダクトを選りすぐって紹介していたが、今年はほぼすべてのプロダクトにAIが組み込まれている状況だ。そのため、「AI搭載○○」といった視点での特集が難しいほどである。たとえば、AI搭載オーブン、AI搭載グラス、AIを活用したファッションデザインツールなど、多岐にわたる分野でAIが活用されている。

2.コロナ前の活気を取り戻したメディア参加数

昨年までのCES Unveiledはやや閑散としていたが、今年は人気ブースに人だかりができ、到達するのも困難なほどの賑わいを見せている。特に注目を集めていたのは、キリンが提供するスマートスプーンで、これについては後日詳細を紹介する。

3.フレンチテックから中国プロダクトの台頭、日本の存在感も増加

かつてUnveiled会場を席巻していたフレンチテックに代わり、今年は中国系の企業やプロダクトが目立つようになった。米国に拠点を置く企業でも中華系のチームが多く、中国の存在感が際立っている。今年のCES出展企業4500社のうち、1300社が中国系であるとSouth China Morning Postが報じている。この積極的な姿勢から、中国の勢いを強く感じる。

一方で、日本のJETROによるUnveiled出展も増加しており、今年は31社が出展していた。Unveiledに先駆けて行われたJETROのセッションは満員御礼で、会場からクレームが出るほどの盛況ぶりだった。日本のスタートアップが注目される様子を目の当たりにし、大変嬉しく感じた。


少し前置きが長くなったが、ここからはUnveiledで注目したプロダクトを紹介していく。