CES 2025 Unveild会場から見るテックプロダクトトレンド Vol.02 [CES2025]

癒し系プロダクト

コロナ禍にもメンタルヘルスのプロダクトは増えたが、そのメンタルヘルスをメディテーションなどで行うのではなく、単純に「かわいい」「好き」で癒されたいという人が増えているからだろうか。今まで癒し系のプロダクトといえば日本のユカイ工学のロボットがCESグローバルの中でも存在感を示していたが、今年はUnveiledの中でも癒し系のプロダクトが増えていたように感じる。

まずは本家ユカイ工学から紹介しよう。
今年のユカイ工学は新しいプロダクトを2つ紹介していた。熱いものを冷ますふーふーロボット「猫舌ふーふー」と、チラ見してくる抱き着きロボット「みるみ」である。

「猫舌ふーふー」はその名の通り猫舌の方向けのソリューションプロダクトだ。熱い食材がある時に、コップや器の横に「猫舌ふーふー」をつけてあげると約3分ほどで食べごろ・飲みごろの適温に様してくれるという。

「みるみ」は赤ちゃんが電車などに乗っている時に目が合うような癒しの瞬間をバッグにつけたぬいぐるみが実現してくれるという。私はバッグではなく腕につけてみたが、なんだかそれもいじらしくて可愛い。この記事を読んでいる人の中では「そのようなプロダクトがウケるの?」と疑いの目で読まれる方もいるかもしれないが、今回もAFPや人気ストリーマーの方がユカイ工学のブースを目掛けて取材をしていた。




mixi2で話題のmixiも癒し系会話方ロボット「Romi」を出展していた。画像も認識するので家庭内で起きていることを判断してコミュニケーションもできるという。


そして、以前DRONE.jpでも記事化されたフランスのEnchanted Tool社のロボット「Miroki」も欧米系が作るロボットとしてはかなり癒しや可愛さが強化されている。イーロンマスクのTesla OptimusやOpenAIのFigure 01などの「機能的な」ロボットエージェントとは一線を画している。

AIが日常に入るようになった現在、ロボットがどのように日常に入り込むか。それはtoCはもちろんtoBでも気になるトピックではあるが、間違いなく「癒されるロボット」はtoC/toB問わずに導入されていくことだろう。機能的なロボットよりも愛くるしいロボットに配膳された方が嬉しいのは私だけではないだろう。


「Tombot」は犬の癒し系ロボットだ。エモーショナルサポートをしてくれるという。切なそうな顔をしているので少しだけ癒されるというよりも、こちらが構ってあげなきゃいけないという気持ちにさせてくれるのも面白いところだ。



上記で紹介したのはCES 2025のプロダクトのうちの一握りではあるが、少しでも今年のトレンド、注目プロダクトから興味を持ってもらえるプロダクトを発見してもらえれば幸いである。