上級者の証!「手元が浮かないインパクト」の作り方を人気コーチが解説

ダフリそうな恐怖感を克服できれば1歩前進


このポジションを経由してインパクト(画像左)
インパクトではちょっと上がってOK(画像右)

インパクトで手元を低い位置に収めるには、インパクト自体よりも、その少し手前のダウンスイングを意識してください。ダウンスイングのクラブが地面と平行になる位置で、手元は右の太モモ前。この位置を正しく通過できれば、あとは体を左に回していくだけで、理想的なインパクト、フォローが約束されます。

ポイントはトップからたたんだ右ヒジを伸ばし、手元を「落とす」こと。体の回転や体重移動などは意識せず、手元を真下に下ろすだけ。1度この位置を経由してからフォローに向けて振っていくイメージをもってください。

慣れないうちは、この位置を通過するとダフリそうな恐怖感があると思いますが、素振りを繰り返せばダフらないことがわかるはず。この感覚さえつかめば、手元の低いインパクトが手に入りますよ

コリン・モリカワ
●1997年生まれ、アメリカ出身。175㎝、75㎏。メジャー2勝を含む通算6勝の実力者。

トップの位置から手元をそのまま“落下”

トップの位置から手首の角度を保ったまま、手元を右太モモ前に「落下」させた位置がダウンスイングの経由地。まずは手元をここに落としてから体を回す感覚で振る。

手元をボール方向に引っぱり込んでしまうと手元が浮いてしまう

スプリットハンドで振るとクラブの動きがわかりやすい

手元を「落とす」感覚は、両手の間隔を離したスプリットハンドで素振りをするとわかりやすい。手首の角度はなるべく変えず、左手を下に落としつつ、右ヒジを伸ばそう。

インパクト後はグリップエンドが左太モモまわりをなぞるイメージ

手元が右太モモ前まできたら、あとはフィニッシュまで一気に体を回すだけ。このときも手を振ろうとせず、グリップエンドが左太モモまわりをなぞるような感覚でOK。

グリップエンドが外側を向くと、フェースが開いてしまう

を繰り返せばダフらないことがわかるはず。この感覚さえつかめば、手元の低いインパクトが手に入りますよ。

いかがでしたか? この記事を参考に「手元が浮かないインパクト」を身につけましょう!

レッスン=今田将星
●いまだ・しょうせい/1986年生まれ、熊本県出身。坂田塾でゴルフを学び、大学卒業後ミュージシャンとして活動したのち、再びゴルフの道へ戻り指導者へ。東京都の「Golf Academy Five elements」でレッスンを行なう。

構成=鈴木康介
写真=田中宏幸、田辺安啓
協力=日神グループ 平川CC