ソニー「XYN」を展開開始。空間コンテンツ制作支援を行うソフト・ハードが統合されたソリューション[CES2025]

「mocopi」プロフェッショナルモードと「XYN Motion Studio」発表


mocopiは、どこでも手軽にモーションキャプチャーができるモバイルシステムだ。mocopiは、モーションキャプチャーを身近にし、多くの人々がメタバースで自由に表現できることを目指している。特に、VTuberやVRChatユーザーを中心に利用されている。

発売以来、3ヶ月に1回のペースで機能アップデートを繰り返し、VTuberやVRChatユーザー向けの機能強化を行ってきた。また、制作者向けの機能強化を重ねた結果、多くの制作現場で活用されるようになってきている。しかし、PCでの直接操作や、より高精度なキャプチャ、モーション編集機能を求める声も増えてきている。

今回のアップデートでは「XYN」において、ソフトウェアとハードウェアの両方を刷新した。mocopiは、プロフェッショナルモードを搭載し、XYN Motion Studioというソフトウェアと連携することで、より高度なモーションキャプチャーが可能になる。

mocopiは、プロフェッショナルモードにおいて、最大12個のセンサーをPCに接続できる環境を新たに提供する。従来、mocopiはスマートフォンをレシーバーとしていたが、プロフェッショナルモードでは、12個のセンサーを安定接続するための専用レシーバーを新たに導入。そして、PC側のソフトウェアとして、「XYN Motion Studio」を導入する。



XYN Motion Studioには、大きく2つの機能がある。キャプチャ機能では、PC環境を活用することで、最大12点までのモーションをより高精度にキャプチャできる。従来の頭、腰、手首、足首に加え、両腕や太もも下、さらにはモード変更で手の甲や足の甲にもセンサーを装着でき、より詳細なモーションキャプチャが可能になる。


モーションを撮影した後、編集機能が非常に重要になってきている。通常の動画編集ソフトのように、撮影したモーションをタイムライン上に並べ、編集やトリミングといった操作を簡単に実行できるようになる。

さらに、mocopiで培われたモーション生成技術を活用し、2つのモーション間の途切れを滑らかに繋ぐといった高度な編集も可能となる。

※本画面は現在開発段階にあり、今後仕様やデザインが変更・更新される場合がある

作成したモーションは、クラウド上のモーションデータベースにバックアップできる。ユーザーは、モーションにタグ付けを行うことで、ソニーのアルゴリズムによる自動分類と合わせて、効率的にモーションを検索・活用できる。

mocopiセンサーデータレシーバー、mocopiセンサーバンドおよびXYN Motion Studioは、3月下旬頃のリリースを予定している。販売価格は以下の通り。

商品名 型名 発売日 価格
PCアプリ「XYZ Motion Studio」 3月下旬 税込月額1,100円

(サブスクリプション)

※対応OSはMicrosoft Windows。Microsoft Storeにて購入できる。
mocopiセンサーデータレシーバー QM-PR1 3月下旬 税込16,500円

ソニーストア販売価格
mocopiセンサーバンド QM-PB1 3月下旬 税込9,900円

ソニーストア販売価格
モバイルモーションキャプチャ「mocopi」 QM-SS1 発売中 オープン価格

参考:12/24現在

ソニーストアでの販売価格:49,500円