戦後の沖縄を圧倒的熱量で描く!妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太共演の『宝島』公開日は9月に

第160回直木賞をはじめ、第9回山田風太郎賞や第5回沖縄書店大賞に輝いた真藤順丈の同名小説を、「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督のメガホンのもと、妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太の共演で実写映画化する『宝島』の公開日が9月19日(金)に決定。このたび超ティザービジュアル第2弾が解禁された。

本作の舞台は1952年の沖縄。米軍基地から奪った物資を住民に分け与える“戦果アギヤー”として、「でっかい戦果」をあげることを夢見る幼なじみのグスク(妻夫木)、ヤマコ(広瀬)、レイ(窪田)と、彼らの英雄的存在であるリーダーのオン(永山)。しかしある夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れて突然消息を経ってしまう。オンの失踪の謎を追いながら、やがてそれぞれの道を歩み始めるグスクたち。ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発するなか、オンが基地から持ちだした“なにか”を追って、米軍も動きだすことに。

このたび解禁された超ティザービジュアル第2弾には、アメリカ軍に営業許可を受けた“Aサイン”を掲げるバーの前に、米軍関係者のものと思われる巨大なアメ車が一台停まっている様子が切り取られている。実際に起きた事件を背景に進行する本作では、当時の状況を徹底的に調べ尽くし、リアルな沖縄を再現。のべ2000人を超えるエキストラ一人一人にまで演出が加えられ、圧倒的な緊迫感のなかで当時の若者たちの息遣いやリアルな感情が、高い熱量と壮大なスケールのなかで描きだされていく。

2021年にクランクイン予定だったものの、度重なるコロナ禍によって2度の撮影延期を経て、実際にクランクインできたのは2024年2月。「どうしてもいまの時代に届けたい」という作り手たちの強い情熱によって実現した本作は、105日間の撮影を終えて現在完成に向けて鋭意編集が進められているとのこと。続報に注目しながら、公開を待とう。

文/久保田 和馬