フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は2024年にMotoGPで11勝を記録。惜しくも王座防衛はならなかったものの、そのパフォーマンスレベルの高さを彼はかつてのマルク・マルケスと同レベルだったと見ている。
圧倒的な優勝数を記録しながらも、王座争いでは同じドゥカティ陣営のプラマックから走るホルヘ・マルティンに敗れてしまったバニャイヤ。その要因のひとつには、スプリントレースでの転倒があった。
バニャイヤ自身、3連覇を逃したのは自分のミスのせいだったと認めている。とはいえ、2024年に示したパフォーマンスは、傑出していたモノだったという自認もあるようだ。
元Moto3ライダーのアンドレア・ミーニョのポッドキャストに出演したバニャイヤは、2024年シーズンのパフォーマンスは、スプリントレース導入前の2019年にホンダで圧倒的な強さを見せていたマルク・マルケスと同レベルだったと語った。
「僕の見解としては、信じられないほどのシーズンだったと思っている」
「(2024年型の)バイクを理解するのに少し時間はかかった。ヘレスでポテンシャルを理解するまで、4レースほどかかってしまったんだ。でもそれ以降は全部が信じられないほどだった」
「(グランプリの)日曜を見て貰うと分かるけど、僕はクラッシュなどを除くと、オースティンでの5位以外は常にトップ3フィニッシュしているんだ」
「スプリントレースを別にすれば、僕の2024年はマルク・マルケスの2019年と同等だったと思う」
そして2025年には、そのマルク・マルケスがバニャイヤのチームメイトとなる。
マルケスは全19戦で争われた2019年に、12勝をマーク。最高峰クラスで6度目のタイトルをその年に獲得した。2020年に怪我を負ってからはトップ争いからは遠のいていたものの、苦戦するホンダからドゥカティ陣営に移り、2024年はかつてのような強さを見せた。
2025年にはそんなマルケスがチームメイトとなるバニャイヤ……彼らの争いは注目のポイントになってくるだろう。