「叩かれてもいい」青学大・原晋監督が“批判覚悟”で妻・美穂さんをゴールに入れたワケ「真面目な話をすると…」【箱根駅伝】

 1月2日・3日に行なわれた第101回箱根駅伝は、青学大が10時間41分20秒の大会新記録で2年連続8度目の優勝を飾った。チームを率いる原晋監督が、フィニッシュエリアに妻で寮母の美穂さんを呼び寄せた理由を語った。
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 復路で一度も首位を譲らず、大手町のゴールテープを切った青学大。原監督の胴上げ後には、美穂さんも3度宙に舞った。原監督は、「最高ですよ。学生に胴上げしてもらえるなんて…。私も3月で58歳になりますけど、こんな58歳はいないですよ。これほど幸せなことはない」と顔をほころばせた。

 実は、美穂さんがゴール地点に足を踏み入れたのは初めて。原監督は「真面目な話をすると…」と切り出し、批判覚悟で新しい挑戦を試みたと明かした。
 「いろんなことを犠牲にして、夫婦でこの箱根駅伝の舞台に人生を懸けて戦っている。これまで奥さんをゴールに入れたことはない。その裏方で頑張っている人間が表に出て表現されるという流れをつくらないといけない。私がやるから叩かれてもいいんですよ。一番に道を作ることによって、各大学の二人三脚でやっている人が舞台に出て称賛される社会を作りたい」

 原監督が大会前に発案した「あいたいね大作戦」は「300パーセント」の大成功。指揮官は、「言うことはない。勝つことで多くの出会いが待っている。いろいろな出会いがこれからも待っているものだと思う」と胸を膨らませた。

構成●THE DIGEST編集部

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