讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」は、1月3日から新春限定で「大海老天と本ずわい蟹の玉子あんかけうどん」(並890円)を販売している。気だるい仕事始め、景気づけに食べに行ってみた。

 太くて長いうどんは古来より長寿を祈る縁起物として食べられ、特に純白のうどんに紅の材を添えて年始に食べる「年明けうどん」は、その年の人々の幸せや長寿を願うものになっているという。今年の丸亀製麺の年明けうどんは、大海老天と本ずわい蟹のほぐし身を紅の食材として使用した豪華な一杯となっている。

 まずはアツアツのあんかけスープからいただくと、店舗で数時間おきにひいているという白だしと溶き玉子のふんわりとしたまろやかな味わいが口の中に広がる。また、軽く火入れをして水分を飛ばしているという本ずわい蟹のほぐし身からは旨みがしっかりとスープに溶け出し、すすればすするほど贅沢な気分にさせてくれる。

 各店で打ち立てが提供されているモチモチのうどんは、そんなスープがしっかりと絡み喉越しも良い。そして、大海老天は丼ぶりからはみ出るほど大ぶりで、プリプリの身がしっかりと詰まり衣はサクサク。添えられた三つ葉も新春を感じさせる名脇役となっている。

 丸亀製麺では無料の薬味が豊富に取り揃えられているので、刻みネギや生姜のすりおろしを入れるのもオススメ。思っていた以上に海老天は大きく、本ずわい蟹のほぐし身もたっぷりと入っているので、並サイズでもボリューム感は満点。890円でこれだけ満足度の高いうどんはなかなか食べられないのではないだろうか。

 なお、こちらのメニューは1月14日までと販売期間が短く、無くなり次第早期終了の可能性もあるという。あと1週間、あの贅沢感をもう一度味わいたい!

小林洋三

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