今月4日放送の『ジョブチューン 〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)では、中華料理チェーン・餃子の王将の「油淋鶏」が、一流シェフたちから大絶賛された一幕が。その際の審査員のコメントが反響を呼んでいます。

■手間を惜しまない王将の「油淋鶏」

餃子の王将の「油淋鶏」(638円)は、10年以上愛されている人気商品。

開発担当者によると「鶏もも肉の皮には衣を付けず、油で揚げてパリッとした食感に」仕上げているほか、酢、醤油などをベースに、にんにく、生姜、ネギなどを加えた香味ソースは「作り置きすると薬味の風味が薄れてしまう」ため、注文を受けてから作る徹底ぶり。

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■「ネギの切り方」を審査員が絶賛

(画像は餃子の王将公式ページのスクリーンショット)

じつは、同社は以前別の商品でジャッジ企画に挑んだ際に「ネギの切り方」を指摘されたことが。

エビチリや油淋鶏などの中国料理において、ネギのみじん切りは「ちゃんと四角く切れていないと、辛味が出たり臭みが出る」ため、ネギの切り方を研鑽すればもっとおいしくなるとのアドバイスを受けて、現在は「形状を整えてフレッシュな状態で提供」するよう、手間を惜しまないオペレーションへ改善。

今回の油淋鶏のネギをみて、審査員たちからは「葱花(ネギのみじん切り)キレイになりましたね」「全然違いますもんね、おいしいです」と早くも絶賛する声が上がります。

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■手間かければおいしくなる、は「半分間違い」

同社の取締執行役員・池田さんも「“手間”ってとっても大事だと思っています。その手間を価値にと、全社でやらせてもらっています」と自信をのぞかせ、油淋鶏は審査員7人全員が合格を出しました。

審査員を務めた中国料理翠園の古藤和豊シェフは、「手間をかけたらおいしくなるって仰ってましたけど、僕はそれ半分正解、半分間違ってると思っていて…」と切り出します。

「“意味のある手間”をかけるから、おいしくなるってことじゃないですか。意味があるか、意味がないかって、ちゃんと作る人が理解してないと、無意味な手間をかけてもおいしくならない」「そこをちゃんと調理工程に入れられたのは素晴らしいと思います」と同社の姿勢を称賛しました。

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■「料理以外でも言える名言」と反響

以前、ネギについて助言した中国料理 正木の正木賢二シェフも「おいしいというより、称賛される料理」「ネギはおまけじゃないので。ネギ一つ、薬味一つで中国料理って変わる。切り方を変えるだけで、その思いを変えるだけでいくらでもおいしくなる。それをちゃんと形にしてくれていることに感動しました」と感慨無量に。

“手間をかければおいしくなる”に対する古藤シェフの言葉には、視聴者からも「『無意味な手間をかけても美味しくならない』、それほんとそうなんだよね」「料理以外でも言える名言な気がする」と反響を呼んでいます。

『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』はTVerで見逃し配信中

(文/Sirabee 編集部・衣笠 あい