帝国データバンクは、「タクシー業」の倒産・休廃業解散における発生状況について、調査・分析を実施。
今回、その結果を公表した。
タクシー業の倒産・急増
全国的に「タクシーがつかまらない」状況が多くみられるなかで、タクシー業の倒産が急増している。
2024年に発生したタクシー業の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は35件、休廃業・解散は47件判明し、計82件のタクシー業者が市場から退場。
23年通年の件数(63件)に比べて19件・30.2%増と急増し、これまで最多だった19年(73件)を上回った。
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人手不足で倒産
2024年におけるタクシー業倒産35件のうち、少なくとも4割以上がドライバーなどの「人手不足」が要因。
これまで、年間1~2件前後の発生だったが、24年は人手不足による倒産割合が突出して高い傾向にある。
また、深刻化するタクシードライバー不足と、それに伴う「タクシー余り=稼働率低下」が各社の経営を悩ませている。