間もなく戦いの火ぶたが切って落とされる2025年シーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」(1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)。男子シングルスで大会連覇を狙う世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)が、先日全豪の公式YouTubeで公開された密着動画を通じ、タイトル防衛が懸かる本大会への意気込みを語った。
昨年の全豪で念願の四大大会初優勝を成し遂げたシナーは、24年シーズンだけで計8つのツアータイトルを獲得。自身にすさまじい勢いをもたらしてくれたメルボルンにディフェンディングチャンピオンとして戻ってこられたことは特別な意味があると語る。
すでに会場に到着し、「昨年と同じホテルの同じ部屋に泊まっている」というシナー。「車の中で試合が始まるまで何時間も座っていると、色々と考えてしまう」とプレッシャーもあるようだが、世界王者として困難な道のりが待ち受けるであろう全豪連覇への挑戦を心から楽しみたいと意欲を示した。
「グランドスラムはどれも(特色が)異なる。シーズン初めは選手たちが自分のプレーの特定の部分を改善するために取り組んでいるから、大会(全豪)の序盤では誰もがシーズン終盤よりもフレッシュな状態になる。だから本当に難しい戦いになるだろう。
ディフェンディングチャンピオンとしてここに戻ってくるのは良いことであり、また特別な感覚でもある。その挑戦を楽しみにしているよ。どのように(重圧に)対処できるか見てみたい」
ちなみにシナーは全豪前哨戦には出場せず、“ぶっつけ本番”となるメルボルンで新シーズン初戦を迎える予定だ。再び頂点に立てるか、その戦いぶりに注目が集まる。
文●中村光佑
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