橋本環奈 (C)週刊実話Web
何かと話題を集めていた『第75回NHK紅白歌合戦』。辛うじて2年連続のワースト視聴率更新という緊急事態を回避することはできた。
視聴率は第1部が前年と同じ29.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、第2部が前年から0.8ポイント増の32.7%だった。
【関連】NHK大河『べらぼう』ファミリー層大量離脱が確定?「子供には見せない」さらに視聴率低下の気配 など
現場スタッフらは「1部は2年連続で30%割れ。2部は歴代ワースト記録更新こそ避けられたものの、過去2番目の低さとなった。とにかくワーストを更新しなかっただけでも御の字です」と安堵の声を漏らす。
だが、NHK上層部からすれば、今回の視聴率結果を手放しで喜んでばかりもいられなさそうだ。
まず問題視されているのが、司会陣をめぐるイザコザ。今回、有吉弘行と現在放送中の朝ドラ『おむすび』でヒロインを務める橋本環奈の2人が2年連続で司会を務めた。
新顔は2024年前期の朝ドラ『虎に翼』の主演・伊藤沙莉と初めて紅白司会に抜擢されたNHKの鈴木奈穂子アナだった。
ところが、この司会陣の評判がすこぶる悪かったという。
スタッフのみならず視聴者からも不平不満が寄せられているのだ。
「紅白放送中に空白地帯が何度も生まれたんです。まさに4人はカンペを丸読みでアドリブはゼロ。やる気のなさを感じた。とにかく、スタッフの“Q(合図)待ち”で、意味のない空虚なコメントを発していただけだった」(制作関係者)
今年の紅白は司会陣一新?
実は、4人がチグハグだった理由は“朝ドラ”の場外バトルにある。
「最初は、年上ながら紅白初司会の伊藤が橋本に歩み寄って行ったんです。問題は紅白内で『虎に翼』ばかりを扱ったことに橋本が激怒したというんですよ。ご存じの通り、橋本は現在放送中の『おむすび』のヒロインとして出ているが、視聴率は振るわない。一方、『虎に翼』は最終回を迎えたというのに紅白スペシャル版が莫大な予算を掛けて放送された。面白くない橋本は自分のコメントをわざと飛ばしたりするなど、紅白初心者の伊藤をかなり焦らせていた」(事情通)
以降、番組の進行に対し伊藤は嚙み嚙み状態、橋本が黙るというシーンが多くなった。
橋本VS伊藤。そもそも、橋本は紅白放送前から伊藤をライバル視していたという。
「特徴的なのが衣装です。紅白のスタッフからなんとなく似た雰囲気にするようにオーダーが出ていた。しかし、実際に放送が始まってみれば、橋本と伊藤の衣装は真逆。橋本がセクシーな大人の雰囲気漂うドレス系だったのに対し、伊藤はカジュアルな衣装だった。伊藤サイドは橋本から『カジュアル系で』という話を聞かされていたというんです。番組終了後も、橋本は伊藤の横を素通りして楽屋に帰って行ったほど」(同)
朝ドラ『おむすび』の低視聴率に対する恨み、辛みを伊藤に当たり散らしたとされる橋本…。
昨年10月に報じられたマネジャーらに対するパワハラ騒動も、“もしや?”という疑惑が持ち上がってくる。
そもそも、悪口雑言が得意な有吉にこのトラブルを回避できる話芸は持っていない。
最後は鈴木アナが力業で進行することで、どうにか番組を終了することができたのだという。
「今年ですが、橋本の継続はありえない。スタッフからも悪評が飛び出る始末。有吉も役不足。司会陣は一新されるでしょう」(同)
(広告の後にも続きます)
B’zの紅白出場は二度とない!?
さらに、NHK上層部を悩ませているのが技術力、演出力、キャスティング力の低下だ。
中でも早くもネタにされているのがデビュー36年目にして紅白初出場となったB’zの音声トラブル。
「『おむすび』の主題歌『イルミネーション』は収録したもので、メインはNHKホールで歌った『LOVE PHANTOM』と『ultrasoul』のヒット曲です。ところが『LOVE PHANTOM』の冒頭、NHKのスタッフがボーカルの稲葉浩志のマイクをオフにしたんです。関係者は大激怒していた。恐らく、2度と紅白には出ませんね」(業界関係者)
NHKスタッフのレベルダウンを露呈させたのが、裏被りをしたDJ KOOの衣装。
「KOOは三山ひろしのけん玉コーナーに生出演し、場を盛り上げていたんですが、なんと真裏で放送されていた日本テレビの『大晦日ゴチSP』にも出ていた。当然、日テレは収録モノだが、なんと衣装が紅白と丸被りだった。視聴者からNHKや日テレに問い合わせが殺到したそうです。最初に収録しているのは日テレです。当然、NHKスタッフらがそのあたりを確認しながら打ち合わせもするはず。NHKスタッフのレベルが落ちている証拠です」(制作消息筋)
今回は旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)所属のアーティストはゼロ組だった。
「仮に、Snow Manが出ていたとしても視聴率は変わらなかったでしょう。そもそも、ジェンダーレスの時代に男女を紅白に分けている段階でオワコンですよ」(民放関係者)
NHK局内でも紅白をめぐる辛辣な意見は飛び交っているようだ。
「紅白歌合戦を制作するクリエイターセンターの第二制作部内では『コスパとタイパを考えたら放送時間を短くするべき』、『まだ注目されているうちに番組を終えるべき』の案も出ている。驚くのは20~30代の若手局員から意見が出ることだ」(前出・事情通)
すでにNHK側は今年から紅白のNHKアナ若返りを決めている。
「K-POPだけでは視聴率は取れない。もはや紅白は待ったなしのところまで追いつめられているわけです」(音楽評論家)
紅白も新時代に突入する。
「週刊実話」1月23日号より