以前『どうぶつの森』にハマっていた漫画家の小林眞理子さん。長時間プレイすることはもちろん、プレイ中に寝落ちしてしまうこともあったそうです。アルバイトにも熱心に取り込んでいた小林さんは、ある日、現実とゲームの世界が混在してしまうような体験をしたようで……。作者の小林眞理子さんにお話を聞きました。
アルバイト先の歯科医院の観葉植物を見て……。(小林眞理子さん提供)
【マンガ本編】『どうぶつの森』にドハマリしすぎた!? 現実とゲームの境界があいまいに「ヤバい」
日常のなかに『どうぶつの森』が侵食してきて…
ゲーム『どうぶつの森』にどハマりしていた、漫画家の小林眞理子さん(@mariko_asia27)。毎晩手が痺れるほどプレイし、そのまま寝落ちしてしまうことも多かったようです。それでもアルバイトの時はしっかりとスイッチを入れ替えて、楽しく仕事に取り組むことができていました。ところがある日、バイト先の観葉植物の葉が落ちる光景を目の当たりにした小林眞理子さんは、『どうぶつの森』の習慣が抑えられなくなってしまい……?
小林眞理子さんによるエッセイマンガ『どうぶつの森にハマりすぎていた頃の思い出』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は6.8万を超えており、読者からは「オレも『バイオハザード』のやりすぎで、日常でもハーブと銃弾を探してる瞬間があることに気付いて怖くなった」「分かります! トンボとか蝶々を見かけるとお金になるかも! って考えちゃう……」「特に疲れてるときは注意ですね……。『マインクラフト』にハマってたとき、仕事帰りで室内が暗いと、湧きつぶししたくなってた」など共感の声があがっています。
小林眞理子さんはタイでの経験を描く漫画家です。現在は、滞在中のバンコクで経験した楽しい日常をコミカライズしたエッセイ作品『ソイ・ストーリー まんが家はタイの小路をゆく』(KADOKAWA)を連載中です。
作者の小林眞理子さんにお話を聞きました。
ーー『どうぶつの森』にドハマりしたポイントは何だったのでしょうか?
住民に話しかけることでやるべきことが増えていく感覚が楽しくて、ハマっていました。家族みんなでハマって共通の話題になっていて、止められなかったです。現在60代の母親はその時からいまだにNintendo Switchでプレイしています。20年、森や島に住んでますね。
ーーほかにも、ゲームの世界とリアルの境界が分からなくなってしまった経験はありますか?
「バイオハザード」シリーズにハマってた時なんですが、うちの父親は狩猟が趣味だったので、家にガンロッカーがありました。それを見ると「あのなかにライフルの弾がある……」と思うと、とっておかないといけない気がしてふわっとそっちに向かいそうになりました。もちろん施錠してありますので取れませんが。
最近はKADOKAWAのタテスクコミックで『ソイ・ストーリー』の連載があるので、毎日ずーっとマンガの原稿を描いています。そのせいで家の床に落ちている黒猫の毛を見て「こんなところに筆ペンで線描いたっけなぁ……」と思って見つめてしまいました。床に線なんて描いてるはずないし、そもそもデジタル作画なんでありえないのに。
知られざるタイの日常が満載!『ソイ・ストーリー まんが家はタイの小路をゆく』著:小林眞理子(KADOKAWA)
ーーコメント欄には、読者の体験談や共感のコメントが寄せられています。反響に対し、どのように感じていますか? また、特に印象に残った読者の声について教えて下さい。
いろんな楽しいコメントが読めて予想外に楽しかったです。『どうぶつの森』ファンにだけ刺さるのかなと思っていたのですが、いろんなジャンルの話が聞けて面白かったです。
私が好きだったコメントは、『モンスターハンター』にハマっていた人が日常生活でもスタミナゲージを気にするようになったというリプライです。健康に気を遣って、いい効果が出ている意見は貴重で微笑ましかったです。