元横浜大洋ホエールズの高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルを更新。阪神タイガース・藤川球児監督が明かした佐藤輝明選手の3番起用構想を疑問視した。
■藤川監督の3番佐藤構想を分析
番組は藤川監督が6日に行われた球団年賀式終了後、「3番佐藤輝明、4番森下翔太、5番大山悠輔」のオーダーで望む構想を明かした話題を取り上げる。
高木氏は同監督の構想を聞くと「言っとくけど、俺は佐藤輝明は絶対に5番に下がると思う」と持論を展開。
理由については「佐藤輝明はポイントゲッターだよ。1番から3番まで左が並んだら相手が組みやすいって。差し込みやすくなる。だから俺はそう言っていても、佐藤が森下の下を打つと思う」とコメントした。
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■大山選手の3番起用を推奨
その後も高木氏は「大山選手を3番にしたほうが流れが良くなる」と力説。「打点の多い佐藤は3番タイプではない」などと語り、5番での起用を推奨する。
藤川監督が「シチュエーションに対して読みやすくなる」などと3番の利点を語っていることが紹介されると「読みやすい? どこをどう考えるのかね」と疑問視。
さらに「考えられるとしたら、近本光司がランナーで出る。外よりのまっすぐが多くなるっていう、単純なことしかないんだよね。今の野球はそんなに単純じゃない」とコメントした。
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■左が続くデメリットを指摘
中央大学の後輩である森下選手の4番起用には「まったく異論はない」と賛同する。
2番には左の中野拓夢選手が打つと予想し、1番から3番まで左が続く打線になることを指摘。「左の変則投手を持ってこられたら苦しい」「ライバルは巨人なんだよ。巨人を倒さないと優勝はない。そしたら巨人の高梨雄平やバルドナードとか、左のもう1枚を入れてくると思うんだよね。これが揃ってるときに、左3枚は苦しいぞ」と警鐘を鳴らす。
その後も高木氏は「1~3番まで左打者が続くデメリット」を指摘していた。
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■「問題ないのでは」と見るファンも
佐藤選手が3番に入ると、1番近本・2番中野と左打者が3人続くオーダーになる可能性が高い。高木氏は勝負どころで左打者が打ちにくい変則左腕投手をぶつけられるなど、デメリットが大きいと考えているようだ。
ただし、佐藤選手は昨年一昨年と、右投手よりも左投手のほうが打率が高い。また、近本選手も左投手に高打率を残していることから、「左打者が並んでも問題ないのではないか」という見方も上がっている。
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■高木氏が藤川監督の3番佐藤プランを疑問視
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)