イスラエル・プレミアテックに所属する英国人のロードレース界のレジェンド、クリス・フルームは、自身とタデイ・ポガチャルを比較することは難しいと語った。現地7日、スポーツ専門放送局『EUROSPORT』が伝えている。
39歳のフルームは2011年から2018年の間にツール・ド・フランスを4回、さらにグランツールを3回制覇。一方、現在26歳のポガチャルは2024年に、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、世界選手権ロードレースを同じシーズンに制したライダーとなった。“トリプルクラウン”の快挙を成し遂げたのは、1974年のエディ・メルクス、1987年のステファン・ロシュ以来、3人目のことだ。
フルームは自身の全盛期とポガチャルの現在を比較することが困難であることの理由に、「サイクリング界の目覚ましい発展」を挙げた。
【画像】キュートな見た目と仕草で世界を魅了!大谷翔平の“愛犬”デコピンの厳選ショット!
フルームはイタリアのスポーツ紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで、「(たとえ同じ時代を生きたとしても)ポガチャルに勝てたかどうかはわからない。なぜなら、明らかに、このスポーツは大きく進化しているからだ。山を登る際のスピードにしても、つい5年前までは私とあと数人しか出せなかったタイムで、今は20人から30人の集団が登っていく。自転車の素材も進化し、記録はどんどん更新されている。特に昨年の記録は驚異的で、数年前とはまったく比較にならない。だから、単純にどちらが強いかは、私にはわからない」と分析した。
そのうえでフルームは、「ポガチャルはサイクリング界全体を席巻している」と、13歳下のサイクリストの偉大さに触れる。
「彼は私とは異なり、グランツールだけでなくクラシックレースでも活躍している。本当に誰にも真似できない驚異的なことをしているんだ。私自身がこのスポーツでは想像できなかったようなことをね」と見解を示した。
異なる時代を代表する2人の偉大なサイクリストの比較は、現代ロードレース史に残る興味深いテーマと言えるだろう。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】「原さんから怖いと言われたことがない…」早大・花田監督が感じた“王者”青学大との差。総合3位以内の目標達成できず反省「少し甘さがあった」【箱根駅伝】
【記事】立教大・高林祐介監督から漏れた指導者の苦悩… 恩師の大八木弘明氏は箱根駅伝直前、愛弟子に何を語ったか? 63年ぶりのシード権逃すも「来年はいくんじゃないですか」
【記事】「実業団の監督はつまらん!」青学大・原晋監督がチクリ!大学指導者との“熱量の差”を指摘「結果に対して責任を持っていない」「大学は5年でクビになりますからね」