本日の一品 > 菓舗 歩の「みたらし団子」

フォトグラファーの吉村規子さんが雑誌の取材で訪れ「どうしても、もう一度訪れて、あのみたらし団子を買って帰りたい!」と切望していた京都の小さな和菓子店へ。壬生寺の程近くながら、観光客も少ない静かなエリア。迷いそうになりながら、狭い路地を進むと、その先に目指すのれんが見えてきました。

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「一度食べたら忘れられないやわらかさ! 生地を手でこねて作るみたらし団子」(吉村規子さん)
編集部の「これも食べたい!」

【水曜15時のあまいもん】とは?

関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

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「一度食べたら忘れられないやわらかさ! 生地を手でこねて作るみたらし団子」(吉村規子さん)

菓舗 歩の「みたらし団子」

「みたらし団子」1本 86円。団子はほかに、「きなこ団子」1本108円、「よもぎ団子 黒糖あんのせ」1本 108円があります。

「撮影で訪れて初めて口にしたみたらし団子は、しょうゆの味がしっかり感じられる甘じょっぱいみつもさることながら、そのツヤツヤのみつをまとったお団子の生地が、驚くほどやわらかくて。撮影後、たくさんテイクアウトしたのに、あまりのおいしさに家族が平らげてしまったという(涙)。忘れられないおやつです」(吉村規子さん)

京都で400年続く京御菓子司「亀屋清永」で15年間にわたって京菓子を、東京の和菓子店などで朝生菓子を学んだ田中 望さんが、「日常の中でほっとできる四季折々のお菓子を」と構えた和菓子店です。店先には、季節の上生菓子から団子、大福、どら焼きまで並び、どれもひとつから買えるのが、街の和菓子屋さんらしいところです。

店先に並ぶ和菓子は、100円台、200円台が中心。小さな子どもが硬貨を握って買いに来られる気軽さも魅力です。

お菓子は、すべて田中さんが手作業で作っています。看板のみたらし団子も、機械を使わず、手でこねて生地を作り、丸めています。「すべて自分の手で作るからこそ、よそと違うおいしさが出せるのかもしれませんね」。そう話す田中さんが作るみたらし団子は、団子にも砂糖が入っていて、できたては驚くほどふわっとやわらか、時間をおいても硬くならないのが特徴です。

みたらし団子は、注文を受けてから、1本1本炙って、みつにくぐらせ、詰めてくれます。ぜひ、できたてを頬張ってみてください!

団子は、軽く炙ってから、みたらしのみつにくぐらせます。熊本県産の甘いしょうゆを使って、葛でとろみをつけたみつも、しょうゆの風味がしっかり感じられる濃厚さ。やはり、注文を受けてから軽く炙って、黒糖あんをのせてくれるよもぎ団子も、よもぎの風味が豊かです。