編集部の「これも食べたい!」

どら焼き

定番のほか、冬なら自家製のリンゴジャムを重ねたりんごどら焼など、季節ものもあります。1個 194円。

店先に並ぶお菓子で「これは、あんこたっぷりに違いない!」と目を引いたのが、お腹がぷっくりふくれたどら焼きです。割ってみればご覧のとおり、粒あんがはちきれんばかりに詰まっています。でも、あっさりと炊かれているので、気づけばペロリ。1枚1枚しっかりと手焼きされた生地は、白あんやハチミツが入っているので、しっとりとしていて一体感があり、みたらし団子に負けない人気というのも納得です。

「いちご大福」280円

大福は、なんと4種類! 粒あん入りの黒豆大福に、いちごを白あんで包んだおなじみのいちご大福、さらに粒あんと抹茶あんを求肥で包んだ抹茶大福、ラ・フランス大福まで。田中さんは「いろいろ工夫して新しいお菓子を作れるのも、ひとり手作業で作っているからこそ」と言いますが、その手間暇には頭が下がります。

店名の「歩」は、修業先の屋号「亀」にちなみ、亀のように一歩ずつ歩んでいきたいとの思いから名付けたそう。王道から新しいお菓子まで、食べてみれば、確かな「歩」が感じられます。

教えてくれた人吉村規子/Noriko Yoshimura

大阪生まれ、大阪育ちのフォトグラファー。主に女性誌やライフスタイルマガジンなどの撮影を手がけている。甘いもんはもちろん、おいしいものは分け隔てなくウェルカムな体質なので、フード関連の撮影の時はテンションが上がります。

DATA

菓舗 歩(かほ あゆみ)

京都府京都市中京区壬生高樋町65−27

TEL 06-7709-4887

営業時間 11:00~17:00(売り切れ次第終了)

定休日 月火水、ほか不定休あり

\from Editor/

かなりわかりづらい場所なのに、取材中もお客さんがひとり、またひとりと。道々、串を頬張るのでしょうか。大福数個に、みたらし団子1本を追加して帰った男性のふたり連れも。接客は主に奥様。近くにあったらいいのになぁ。そんなふうに感じさせてくれる、温もりのある和菓子店でした。

※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ