2024年12月24日に引退を表明した前ロサンゼルス・エンジェルスのエヒア・アドリアンサ内野手が、2週間もたたないうちに早速MLB球団に“就職”が決まった。
米誌『Sports Illustrated』でエンジェルスを担当するマレン・アンガス=クームズ記者は、「アドリアンサは17年から20年にかけてプレーしたミネソタ・ツインズのフロントオフィスに加わり、ネクストキャリアのステップを踏み出した。仕事の内容は選手育成スタッフのアシスタントだ」と伝えた。
ミネソタ・ツインズ専門メディア『Puckett’s Pond』も、アドリアンサの引退とツインズのスタッフ入りに反応し、「ツインズ全組織の内野手を指導する立場になる。ツインズ在籍中はクラブハウス内で大きな存在感を示し、その時の印象が今回のスタッフ入りにつながったようだ。現役時代から熟知している役割だ」と報じている。
ベネズエラ出身のアドリアンサは、13~16年にサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーし、17年から20年までツインズに所属。21年にはアトランタ・ブレーブスでワールドシリーズ優勝を経験し、22年にワシントン・ナショナルズに移籍した。
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ナショナルズ時代から故障が多くなり、22年8月からふたたび所属したブレーブスでも故障者リスト入り。シーズン終了後にFAとなり、24年2月にエンジェルスとマイナー契約を結んで4月に昇格した。しかし、背中の負傷で故障者リスト入りしたため、6月15日に解雇となった。11月に行なわれた国際大会プレミア12にはベネズエラ代表としてプレーしたものの、その後は所属チームがなく、12月24日に引退を表明している。
『Puckett’s Pond』は、「ツインズの守備力を向上させる効果がある」とし、「チームにはブルックス・リー、ルーク・キーシャル、ケーレン・カルペッパーといった若手内野手も所属している。25年シーズン以降に向けて内野手を育成したいツインズにとって、アドリアンサの加入はあらゆるレベルで利益になるはずだ」と、指導者の道を歩み始めたアドリアンサに期待を寄せた。
構成●THE DIGEST編集部
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