多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎が、その概要をアマチュアにもわかりやすく解説。
連載の第61回目は、アメリカ・ニューヨークでアマチュアを指導し、高く評価されているマイケル・ハーボンのメソッドを紹介する。
感覚と視覚を一致させることで意識と動作を連動させる
マイケル・ハーボンは、スイングや打ち方の技術的な指導よりも、イメージづくりやメンタル面を重要視した指導で、好スコアを出せるゴルフを教えることに定評のあるコーチです。
とくにショートゲームの指導を得意とし「ハンド・アイ・コーディネーション」と呼ばれる手と目の連動性を高めることで距離感を磨いたり、感性を引き出すメソッドが特徴的です。
具体的には、カップにボールを投げるなど、目で見た視覚的なイメージに対して手が自然に動くようにするトレーニングで、ショートゲームの距離感を磨く練習をよく行います。
また、鏡を見ながらスイングすることで自分の動きを客観的に見て、それを内面の感覚とすり合わせる練習なども指導。客観と主観を一致させることで、理想のイメージに近い動きを実行できるようになるのです。
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ボールを投げる感覚で距離感のイメージを養う
Step1
カップを見ながら手で投げる
まずはカップを見ながら右手の下手投げでボールを転がし、カップまでの距離感をつかむ
Step2
カップを見ながらストローク
投げたときのボールの転がるスピードなどをイメージしながら、カップを見たままパッティング
Step3
カップを見ずにストローク
ステップ2での距離感を頭の中でイメージしながら、今度はカップを見ないでパッティング