ポン・ジュノ監督作『ミッキー17』公開日が3月に前倒し!どん底の“死にゲー”を表した日本版ポスターも

『パラサイト 半地下の家族』(19)のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』の日本公開日が当初予定されていた6月6日(金)から、新たに3月28日(金)に急遽決定。あわせて本作の日本版ポスターが解禁された。

本作は、第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールを受賞、第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した『パラサイト 半地下の家族』を手がけたジュノが、5年の沈黙を経て贈るサスペンスエンターテイメント。『TENET テネット』(20)、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(21)のロバート・パティンソンが主演を務め、共演にはナオミ・アッキー、スティーブン・ユァン、トニ・コレット、マーク・ラファロら実力派キャストが集結する。原作はエドワード・アシュトンによる小説「ミッキー7」。権力に屈することなく挑戦を続けるすべての者たちへ贈る、半地下を超えた”どん底”からの、怒涛の反撃サスペンスエンターテイメントが展開する。

今回初披露された日本版ポスターは、ミッキーが17枚のレイヤーで描かれたビジュアル。このポスター解禁によって、謎のヴェールに包まれていた本作がついにその輪郭をあらわにした。主人公は、人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……よく読まずにサインした契約書は、トップからの過酷すぎる業務命令で次々と命を落としては生き返る、まさにどん底の“死にゲー”への入り口だった。現代からひとつの進歩もなく、労働が搾取される近未来の社会で、ついにミッキーの逆襲がはじまる。

解禁されたポスタービジュアルのミッキーの左肩にはゼッケンがあしらわれ、よく見ると下層部から数字が記されている。その数字はシリアルナンバーであり、下層の16枚は使い捨てられた彼の残骸。そして、最前面で戦闘モードの宇宙服を着ているミッキーが17番目だということが分かる斬新なクリエイティブとなっている。

全世界を驚愕と熱狂の渦に叩き込んだジュノ監督が新たに描くエンターテイメントとはどのようなものなのだろうか?かつてない映画体験に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ