画像はAIで生成したイメージ
昨年11月、『ミスド福袋2025』を発表したところ、内容が“ショボすぎる”として大炎上したミスタードーナツ。
年が明け、販売されたその後を追ってみると、不評が売れ行きに如実に表れていたことが分かった。
まずは経緯を振り返ろう。
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ミスドは昨年まで3種類の福袋を販売し、最も高額な5900円の福袋には、ドーナツ50個分の引換券とグッズ7種を封入。固定ファンも惹きつける大盤振る舞いだった。
ところが、今年の福袋は3500円と6000円の2種類。昨年より高い6000円の福袋に入るのは、ドーナツ引換券35個分とグッズ4種という“大幅削減”となった。
これにSNS上で期待ハズレだとする声が殺到し、「ミスタードーナツ」が長らくXのトレンド1位を維持するほど大炎上したのだった。
その結果、『ミスド福袋2025』の売れ行きはさっぱりだったようで、全国各地の店舗で“投げ売り”されていたという。
例えば、東京都のららぽーと立川立飛店では、『コンプリートセット』として、2種の福袋計9500円を7500円で販売。こちらは年明けどころか、大晦日には実施されていた。
しかし上には上がおり、愛知県のアピタ阿久比店では、『コンプリートセット』を7000円で販売していたようだ。
SNSには店内に山のように積まれた福袋の画像をアップするユーザーもおり、各店舗が各々の裁量で在庫をさばくのに必死だったことが見てとれる。
さらに驚くべきは、同じく愛知県のアピタ刈谷店だ。
こちらではなんと「本日大特価」として、福袋を1つ購入するともう1つ付いてくるセールを1月1日から行っていた。
何もプラスを生まなかった今年の福袋
「ここで“ミソ”なのが、半額ではなく『1つ分の値段で2つ付いてくる』という点です。半額の投げ売りだとお得感で1つしか買わない人だらけなので、余った大量の在庫をさばけないわけですよ。とにかく在庫を減らしたいから、1つ購入すれば2つなくなるようにしたわけで、危惧しているのは赤字より売れ残りなんです」(経済誌ファストフード担当)
もはややぶれかぶれな手法や在庫の山に、消費者からは
《さっき近所のミスド行ったら福袋が多分100個以上? 年越した今でも大量に余ってる》
《これ目先の福袋は売れるけど、来年から「待てば半額になる」と思われてさらに売れなくなる奴じゃん…》
《グッズのバスタオルもう1個かと思ったら福袋もう1個 半額ですか?と聞いたら「いえもう1個プレゼント」と頑なに半額と言わない。レシートも福袋2点ではなく1点で2箱》
などと困惑する声が相次いでいる。
なんとしてでも在庫をさばきたかった様子のミスドだが、これに怒り心頭なのは事前に予約し、定価で福袋を購入したファンだ。
《改悪って言われてたけど、ポケモンとコラボしてくれてるし、ミスドは応援したいし、と思って予約してまで買ったのがなんか馬鹿みたいだな。こんなことされたら、もう二度と買わないよ》
《毎年予約して定価で買ってるのに、こんな事されたらもう二度と買いたくなくなる。予約してる人を馬鹿にしてるとしか考えられない》
《思い知らせてやればいいよ、こんな福じゃない袋は!》
など失望の嵐が吹き荒れ、「あちら立てればこちらが立たぬ」になってしまった。
在庫の山、赤字覚悟の投げ売り、既存ファンの失望、企業イメージの毀損と、すべてが裏目に出てしまった今回の騒動。来年、『ミスド福袋2026』は販売されるのだろうか。