旧ジャニーズ事務所 (C)週刊実話Web
旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.、以下・スマイル社)にまたまた激震だ。
元ジャニーズJr.の飯田恭平さんと田中純弥さんがスマイル社や元幹部らを相手取り、約460億円の損害賠償を求め、米ネバダ州の裁判所に提訴したのだ。
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これで補償問題が振り出しに戻る可能性も出てきた。
「スマイル社としては、補償問題が概ね片付いたことで、すがすがしい新年を迎えるはずだったんですが、昨年12月18日に元ジュニアの2人がアメリカの裁判所に損賠賠償を求める訴訟を起こした。一方、国内では昨年12月20日からスマイル社側が提訴した『ジャニーズ性加害問題当事者の会』(昨年9月解散)元副代表の石丸志門氏への1800万円を超える債務不存在確認請求事件裁判が始まった。スマイル社が敗訴すれば、すでに補償金を受け取った被害者も『少なすぎる』として黙っていないでしょう」(芸能ライター)
そんな折も折、米国で訴訟を起こしたのが飯田さんと田中さんだ。
それぞれ1997年と2002年にネバダ州・ラスベガスのホテルでジャニーズ事務所創業者である故・ジャニー喜多川氏から性加害を受けたとしている。
ネバダ州での提訴は被害に遭った場所もさることながら、同州では未成年への性的虐待に時効が適用されないからだ。
「飯田さんや田中さんのようにジャニー氏はジャニタレを連れて海外に度々行っていた。2人に触発されて、海外で被害に遭った元タレントらが外国で新たに訴訟を提起しないとも限らない。状況次第では補償問題に改めて取り組む必要性に迫られます」(大手プロ役員)
旧ジャニーズの補償問題が長期化?
今回の提訴についてスマイル社は「米国で訴訟を提起したと報じられている方々は、従前、日本国内にお住まいであり、米国の裁判所には管轄は認められないものと考えております」との見解を示している。
「飯田さんと田中さんの弁護人は『訴訟は継続できる』と説明している。スマイル社にとっては大打撃ですよ」(放送ライター)
昨年12月27日時点での被害補償申告者数は1011名。このうち補償内容を通知したのは548名で、98%に当たる538名が補償内容に同意、533名(97%)へ補償金を支払ったという。
「旧ジャニーズ事務所に所属していた元『SMAP』の中居正広は女性トラブルで示談金9000万円を支払った。この金額が補償問題の追い風になるかもしれませんよ。スマイル社の思惑が外れ、補償問題は長期化するかも」(前出・芸能ライター)
昨年9月の記者会見でスマイル社の東山紀之社長は被害者に対し「今回は法を超えて救済・補償が必要だと思っている」と話した。
蛇の道は蛇。
「週刊実話」1月23日号より