パナソニック、CES 2025に出展。「Panasonic Go」事例や快適なくらしのための技術紹介 [CES2025]

Carbon Neutral

家から街・社会全体へとカーボンニュートラルのインパクトを拡大させる、CO2排出量の削減に貢献するソリューションやテクノロジーとして、以下などを展示する。

Updating(置き換える)

  • Hussmannの冷凍・冷蔵ショーケース:自然冷媒であるR290(プロパン)を採用することで、現在普及している代替フロン冷媒よりも環境負荷を大きく低減している。

Electrifying(電化する)

  • Panasonic HX:水素を活用したエネルギーソリューション。純水素型燃料電池・太陽電池・蓄電池を高度なエネルギーマネジメントシステムにより連携制御、電力需要変化や気象状況に追随し効率的に再生可能エネルギーを供給する。脱炭素化を図るとともに分散型のシステムによりレジリエンス性を高める。
  • 車載電池:パナソニックグループはこれまでに累計150億セル以上、EV換算で300万台相当分の供給実績を通じて、EVへのシフトを後押ししてきた。さらなるEV化への加速に向けた、世界最高のエネルギー密度を実現した(※7)2170セルや、最新型の4680セルに加え、米国Redwood Materials社、カナダNouveau Monde Graphite(NMG)社との協業によるCFP(カーボンフットプリント)削減の活動を展示し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを紹介する。

※7 2025年1月8日現在、パナソニック エナジー株式会社調べ

Harnessing(自然の力で生み出す)

  • グリーン水素製造デバイス:再生可能エネルギー由来の電力により、高効率・低コストで水素製造を可能にする電極デバイス。貴金属を使わず鉄とニッケルで作られたAEM(アニオン交換膜)電極の開発品を展示する。
  • 成長刺激剤「Novitek(ノビテク)」:光合成微生物の一種であるシアノバクテリアの力を活用し、CO2の有効利用と食糧生産力の向上を同時に実現する技術。野菜や果物の葉に吹き掛けることで、収穫量増加に繋がる。
  • ペロブスカイト太陽電池:独自の材料技術やインクジェット塗布製法と、レーザー加工技術を組み合わせ、サイズや透明度、デザインの自由度を高めたガラス型のペロブスカイト太陽電池(1m×1.8mサイズ)を展示する。

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Circular Economy

パナソニックグループは、3つの原則「Maximize」「Minimize」「Partner」を掲げ、サーキュラーエコノミー(CE)に取り組んでいる。ここでは、資源の効率的な活用と地球上の限られた天然資源の消費削減を行う取り組みなどを紹介する。

Maximizing-製品価値の最大化-

パナソニックグループでは、製品の使用期間をできるだけ延ばして、資源の持つ価値を維持・向上させる取り組みや、そのために製品設計やデザイン、ビジネスモデルをサーキュラー型に変革、サービスを拡充すると同時に、リサイクル活動にも力を注いでいる。

今回、リペア・リユース・リサイクルするための新しいモノづくりの考え方・設計思想「Design for CE」の概要をコンセプトモデルのモックと映像を中心に展示する。また本コンセプトのベースとなる易分解設計の技術も紹介する。

Minimizing-資源の削減・最小化-

パナソニックグループでは、材料の使用を最小化するとともに、リサイクル材料や再生可能材料の使用割合の拡大などを推進している。ここでは、再生・バイオプラスチック採用商品として以下などを紹介する。

  • Technics 完全ワイヤレスイヤホン EAH-AZ80:イヤホン本体と充電ケースのプラスチックの約45%に植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」を使用
  • 「ラムダッシュ パームイン」ES-PV6A:海水から抽出したミネラル成分から生まれたイノベーティブ複合材「NAGORI」を採用し、プラスチック使用量を約40%削減(2023年発売・ラムダッシュPRO 5枚刃 ES-LV9Wとの比較)

また、基本的には植物繊維で出来ていながら、従来の石油由来樹脂のような成型性をもつサステナブルな素材「kinari」をランプシェードに活用した照明なども参考展示する。

Partnering-顧客やパートナーと協力-

パナソニックグループは、顧客やパートナーと協力し、循環志向の経営、情報共有、製品使用の新しいあり方をともに作る取り組みを進めており、ここではその考え方などを紹介する。

ここでは、製品のリサイクルや再生資源のプロセスについて、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティのアイデア「Tracephere」を紹介する。