ジェシカ・チャステイン主演最新作『あの歌を憶えている』の本予告映像が公開された。
忘れたい記憶を抱え続けている女と、忘れたくない記憶を失っていってしまう男。本作は、ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、記憶に翻弄される不器用なふたりが出会い、新たな人生と希望を見つけていくヒューマンドラマ。『或る終焉』や『ニューオーダー』など、人間の内面を真正面から描いてきたメキシコの俊英ミシェル・フランコ監督の新境地とも言える本作は、心に傷を抱えた男女が戸惑いながらも寄り添い、過去や人生と向き合う姿を静かに優しく描き出す。
主演は『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞主演女優賞受賞を果たしたジェシカ・チャステイン。本作では、過去と格闘するシングルマザーでソーシャルワーカーのシルヴィアを演じる。一方、わずかに残る遠い記憶を慈しみながら、若年性認知症を抱えるソールを演じるのは、ピーター・サースガード。彼は、その難しい役どころを情感豊かに体現し、第80回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀男優賞を獲得した。また、全世界で1000万枚以上を売り上げた大ヒット曲であるプロコル・ハルムの「青い影」のエモーショナルな旋律が、登場人物たちの心情を際立たせる。
この度公開された本予告映像では、高校の同窓会に出席したシルヴィアが、帰宅した自宅前で寝ていたソールに声をかけるシーンから始まる。ニューヨークでソーシャルワーカーとして働くシングルマザーのシルヴィアは、同窓会の日に自分を尾けてきた理由を問い詰め、「都合が悪いと忘れるの?」と怒りをぶつけるが、ソールはただ一言「覚えていないんだ」と答える。その後、ソールが若年性の認知症を患っていることを知り、ソールの姪から「叔父を見てもらえたら嬉しい」と頼まれたシルヴィアは、彼と時間を共有するようになる。しかし、忘れたい過去の傷が癒えないシルヴィアは、深入りすることを恐れ、ソールとの距離を縮めることにためらい続けるが‥‥。
海外では、「記憶が光り輝くシーンを倍増させ、信じられないほどのフィナーレをもたらす。傑作だ」(パリジャン紙)、「紛れもないパワーを持った作品。今の時代に必要な映画だ」(ル・モンド紙)、「フランコ監督は、優しさと希望とともに素晴らしい驚きを与えてくれた」(テレラマ紙)、「記憶の隙間をなんとかすり抜けていくカップルを描いた美しい愛の映画」(リベラシオン紙)など、ジェシカ・チャステインとピーター・サースガードの素晴らしい演技力だけでなく、作品自体が高く評価され、俳優のジェイク・ギレンホールもインスタで❤❤❤と投稿するなど、映画関係者からも支持されている。
映画『あの歌を憶えている』は、2025年2月21日(金)より全国公開。
作品情報
映画『あの歌を憶えている』
ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNYで暮らすシルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。それまで接点もなかったそんなふたりが、高校の同窓会で出会う。家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアだったが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていく。だが、彼女もまた過去の傷を秘めていた。
監督・脚本:ミシェル・フランコ
出演:ジェシカ・チャステイン、ピーター・サースガード、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシー・フィッシャー、ジェシカ・ハーパーほか
配給:セテラ・インターナショナル
© DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023
2025年2月21日(金) 新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開
公式サイト memory-movie-jp