前任者であった滝沢秀明氏の電撃退社に伴い、当時のジャニーズJr.育成会社・ジャニーズアイランド(現・Annex)の社長を務めていた20th Century井ノ原快彦。事務所と関連会社の再編に伴って今では役職を退いているが、先輩としてジュニアに“プロ意識”を説いた言葉がファンの感動を呼んでいる。

■未来のスターをドームに案内

それは、1月6日にSTARTO ENTERTAINMENT公式YouTubeチャンネルにアップされた動画でのことだった。同チャンネルは昨年春に行なわれた事務所合同ライブの裏側「Voices of STARTO」を配信しており、この日はパート5が公開。

井ノ原は小中学生のジュニア4名を引き連れて会場の東京ドーム内を周り、さながら社会科見学の引率のよう。

ジュニアは本番を控える先輩たちに、ダンスの覚え方や本番前のルーティンなど、アイドルとしての質問もしていく。終盤にはドームの客席から会場を見渡し、“天井席”と呼ばれる最上段のエリアにも登っていった。

関連記事:平野レミがやっている「納豆の食べかた」が斬新… これはダイエットに良いかも

■本番前に最後方の席に座る理由は…

ジュニア一同はその景色に感動し、15歳の岡橋亮汰は「こんなところからもペンライトを振ってくれて…」とファンへの感謝を漏らす。

井ノ原も「振ってくれてるんだよ精一杯」と説くと、さらに「いつも一番後ろ行くの、会場入ったら」と、ライブの前には天井席や最後方の座席からステージを眺めるルーティンを明かした。

ファンを感激させたのはここからだ。井ノ原は「(ステージから)一番近くにいるお客さんって、顔見えるじゃん? だけど、こっちは見えないじゃん?」と、後方席の観客はどうしても見えづらいと前置きする。

関連記事:マツコの“お餅の食べ方”が目からウロコ… 醤油の代わりに「あるもの」をかける

■ジュニア「忘れないです」

そして、「でも、ここを想像してあげることはできるじゃん」「一番後ろのあの席、『(開場前に)俺たちが居たあの席にいるんだな』と思ったら、そこに届くように歌うじゃん。『あそこに届けよう』って」など、後ろの席も楽しませるようなマインドが芽生えると説明したのだった。

さらに、「ここに座ってて、あそこ(ステージ上)だけで会話されたらすげぇ寂しいじゃん? 『こっちも見てー!』って」とMCの心得も説くと、「ここを忘れないといいよ」と最後方の席に思いを馳せるよう勧める。

ジュニアはこれに「忘れないです。この景色、一生」と心に刻んだ様子だった。

関連記事:ヒロミがやってる「冬の節約術」 暖房だけに頼らない“習慣”を約6割も実施

■他のアーティストファンからも反響

この井ノ原のマインドに、ファンからは「一番後ろのファンのこと、ちゃんと置いてけぼりにしないように考えてるのはやっぱ素敵」「電車の中で見てて普通に涙出てきて焦りました」「天井にいてもほんとに全部行き届くように一生懸命手振ってくれるんだよ。事務所のこのマインドずっと引き継がれますように」などと感動の声が続出。

さらには、「(いきものがかり)吉岡聖恵ちゃんが開演前毎回後ろの席まで行くっていうの思い出した」「今から20年以上前GLAYのライブに行きたくて、初めて必死にチケ取ったらホール最後列だった。こんなこと考えてくれてたら嬉しくてあのときの私が成仏できそう」「マジでドーム立ちたいと言ってる全アーティストに言ってやってほしい」など、他のアーティストファンからも反響を呼んでいる。

関連記事:年が明けると捨てられがちかも… ゴミ清掃員が“発見したもの”に「もったいない」驚きの声

■【動画】他界隈のファンをも唸らせたプロの心得は…
(文/Sirabee 編集部・玉山諒太