正二塁手のギャビン・ラックスをトレードで放出したロサンゼルス・ドジャースが、さらに複数選手を手放すかもしれない。ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は「オフシーズンの移籍はまだ終わっていない。春季キャンプ前に大型トレードを行なう可能性がある」と報じた。
「ドジャースは佐々木朗希の契約に強い関心を示しており、さらにブルペンにもうひとりのリリーフ投手を獲得する選択肢がある。そのため40人枠に空きをつくらないといけない」
こうした状況のなか放出候補に挙がっているのが、外野手のジェームズ・アウトマンとクリス・テイラーだ。新シーズンの外野陣は、テオスカー・ヘルナンデス、トミー・エドマン、新加入のマイケル・コンフォートがレギュラー候補とされ、バックアッパー役はアンディ・パヘスと見られている。
場合によっては内野転向のムーキー・ベッツを外野に戻すことも可能で、このような陣容であれば、アウトマン、テイラーの2人をチームに残しておく必要がないという見立てだ。少なくともひとりは放出の可能性があるという。
「アウトマンは2023年に出場151試合で打率.248、出塁率.353、長打率.437と傑出したルーキーイヤーを過ごし、ナ・リーグの月間新人王に2度選ばれ、新人王投票では3位に入った。しかし、24年に打撃成績が大幅に低下。出場53試合で打率.147、出塁率.256、長打率.265でシーズンの大半を3Aで過ごした」
「在籍9年のテイラーは34歳で、打撃スタッツはシーズンを追うごとに悪化している。24年は出場87試合で、打率.202、出塁率.298、長打率.300だった。ワールドシリーズで2度優勝したテイラーは、26年の球団オプションを含む4年契約の最終年を迎えている」
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このように2選手を紹介した同メディアは、「T・ヘルナンデス、エドマン、コンフォートの3人が外野の3つのポジションを確保している可能性が高く、アウトマンやテイラーが割って入る余地がほとんどない」として、両者かあるいは一方の退団を示唆した。
同メディアはさらに内野手のミゲル・ロハスも退団候補としたが、「ロハスは24年、ベッツの負傷離脱後に遊撃手として活躍した。遊撃手での成功、強力な攻撃力、クラブハウスでのリーダーシップもあり、このままチームに残るだろう。500万ドル(約8億円)の選手オプション契約は、大きな動きを続ける球団にとって経済的な利益になる」として、残留すると予想している。
佐々木の去就も含め、ドジャースのオフシーズンはこの先も大きな動きがありそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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