日本人ドライバーの平川亮が、2025年からアルピーヌF1のテスト&リザーブドライバーに就任。4月に行なわれる日本GPのフリー走行1回目に出走することも決まった。
平川は日本のスーパーフォーミュラ、スーパーGTでの活躍を経て、最近ではトヨタのドライバーとしてWEC(世界耐久選手権)に参戦。ル・マン24時間レースも制するなど、世界でも実績を残してきた。
そして平川は2023年のF1日本GP直前に、マクラーレンのドライバー育成プログラムに加入し、チームリザーブドライバーを務めることが発表。2024年の最終戦アブダビGPのFP1で、ついにF1の公式セッションデビューを果たした。
そんな平川が、2025年はアルピーヌF1でテスト&リザーブドライバーに就任することが発表された。
アルピーヌで平川は旧車テスト(TPC)プログラムに加わり、2025年シーズンを通じてチームのシミュレーターを使用し、マシン開発と技術的な理解をサポートしていくことになる。
またそれだけではなく、平川は2025年4月に行なわれるF1日本GPのFP1に出走することも、併せて明らかにされた。平川としては、アブダビGPに続く自身2回目のF1公式セッション出走となる。
今回のテスト&リザーブドライバー就任にあたって、平川は次のようにコメントを寄せた。
「2025年シーズンのテスト兼リザーブ・ドライバーとしてBWTアルピーヌF1チームに参加できることを光栄に思います。F1マシンのステアリングを握る機会は、常にドライバーにとって究極の経験です」
「日本GPというホームの観衆の前で、FP1をドライブするのをとても楽しみにしていますし、チームと一緒に旧型マシンをテストするのも楽しみです」
「ドライバーの経験をフルに生かすことに熱心なチームと仕事をするのは素晴らしい機会ですし、2025年をポジティブな年にするために役割を果たせることを楽しみにしています」
またチーム代表のオリバー・オークスは、平川の加入を次のように歓迎した。
「2025年に向けてリョウをチームに迎えることは素晴らしいことだし、彼が母国の観衆の前で、日本GPのFP1でステアリングを握ることも素晴らしいことだ」
「彼の加入は、現在のドライバーラインアップに多様な経験をもたらすだけでなく、シーズンを通して使える才能のプールを広げることにもなる」
「TPCプログラムやシミュレータでの作業を通じて、様々な開発分野でチームをサポートするという彼の役割は、重要なモノになるだろう。新シーズンに向けて準備を続ける中で、彼を迎えることを楽しみにしている」