〈大学生全裸集団暴行死〉「ムカつくやついるからボコろう」被害者と面識ないイキった18歳ヤンキー少年Cが主犯「よく恐喝やってた」少年ら4人を逆送

北海道江別市の公園で昨年10月、千歳市の大学生・長谷知哉さん(当時20歳)が女2人と少年4人に集団暴行を受けて死亡した事件で札幌家裁は4少年全員を「刑事処分相当」として検察官送致を決定、1月8日にその決定理由の要旨を明らかにした。梶川匡志裁判長は4人のうち札幌市白石区のアルバイトの少年(18)を主犯格と認定、「率先して暴行を加えて金品を要求、共犯者に暴行を促すなど終始犯行を主導した。身勝手極まりなく組むべき点が皆無」と厳しく述べた。主犯格は♯5~♯7で詳報した、「ムカつく奴がいるからボコろう」とSNSで仲間探しをしていたイキり少年Cだった。

Cについては「厳しい非難に値する」

事件は長谷さんの交際相手だった八木原亜麻被告(20)=強盗致死などの罪で起訴=とその友人の川村葉音被告(20)=同=の女子大生コンビが、お供の少年4人を引き連れて起こした愚行。

少年4人は強盗致死などの容疑で札幌家裁に送致され、処分を決めるための「観護措置」が行われていた。そして、命を奪うまでの凶行を主導したのは、被害者とは面識のない少年だった。

 「そもそもは中学時代の先輩だった長谷さんと交際することになった八木原被告が、別れ話を持ちかけられたことに納得せず、相談を受けた川村被告が交際相手で江別市在住のA少年(17)を巻き込んだことで陰惨な事件に発展した。

女子大生コンビとAは同じコンビニでアルバイトをしており、この3人は長谷さんとも面識はあったが、残りの3人はAの交友関係で、いずれも被害者とは会ったこともない16歳から18歳の少年でした。

3人はいずれも札幌市白石区在住で、札幌家裁の梶川裁判長は高校生のB(18)について『金品を探して所持品を漁り、逃げようとする被害者の首を蹴った』、アルバイトのDは『被害者の腹部を強く蹴り、所持品を奪った』と犯行内容を説明したうえ、事件を主導したのはCであると断罪した。

もちろんAについても『金品を要求したうえ、顔や腹に殴る蹴るなどの強い暴行を何度も加えた』と認定しています。中でも主犯格とされたCについては『厳しい非難に値する』と付言しており、逆送致を受けた札幌地検が起訴段階で『特定少年』として氏名公表するのも確実視されています」(社会部記者)

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「事件の前日にインスタのDMがきました」

氏名公表までリーチのかかった粗暴な少年Cとはどんな人物なのか。知人の1人は集英社オンラインの取材にこう証言していた。

「事件の前日の夜8時くらいに、Cから『むかつく奴いるからやろうかな』とインスタのDMがきました。相手が誰とかいう話はこっちから聞いてないし『巻き込まないでね』って返信しました。要はボコりたい奴がいるから一緒に来てくれってことですね。

それで『一緒に来る?』みたいに聞かれて『俺、彼女と遊ぶ予定あるからいかないよ』って断りました。ガキっぽいし変に巻き込まれたくなかったので。そしたらニュースでやってたんで、驚きました」

知人はDについても面識があり、2人についてこう続けた。

「Cは、イキっているようにしか見えないすけど、一応ヤンキーで、18歳にもなって恐喝とか『まだそんなことしてるんかよ』って感じのことをしていました。

解体の仕事をやっていて、その出張から帰ってきたばかりで今回の事件に関わったみたいです。Dも現場系のアルバイトみたいのやってましたよ」

別の知人男性は、Cについてこう証言した。

「少年野球やってたやつだろ。顔は知ってるし、最近も見たことはあるよ。なんていうかバカというか明るい感じのやつだよ。年上の俺にたいしては特にオラついてはこない。

事件を起こしたことは周りの友人から聞いてたから知ってる。もともと恐喝とかそんなんやってたって噂はあったからやりすぎちゃったんだろうなって思ってた」

少年4人の処分が決定したのは1月6日、7日の両日。身柄の逆送致を受けた札幌地検は10日以内に処分を判断し、強盗致死などの罪で起訴されれば女子大生コンビとともに裁判員裁判を受ける見通しだ。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せください。

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取材・文 集英社オンライン編集部ニュース班