外科医の月岡祐介さんとお子さんたちが行った手術の様子が、Xで話題になっています。運び込まれたのは……茶色くてふわふわしたぬいぐるみです。

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■ 月岡さんはXでの”万バズ”経験もある、ぬいぐるみ治療の権威

 月岡さんがXに投稿したのは、お子さん2人と、ハサミを手に、患者(ぬいぐるみ)に向き合うほのぼのとした画像。



 投稿には「友達にもらった大切なぬいぐるみが破れて娘が泣いていたので一緒に手術で治しました」というコメントが添えられています。

 医師がぬいぐるみを手術する、という光景のシュールさに思わず笑ってしまいますが、実は月岡さんによるぬいぐるみ手術は今回が初めてではありません。

 月岡さんはこれまでにも何度か子どもたちのぬいぐるみを修復し、Xに投稿しています。Xでは1万いいね以上が集まる万バズも経験。子どももフォロワーも喜ばせる、ぬいぐるみ治療の権威です。

 術後は子どもたちからの信頼度が爆上がり(一瞬)するそうで、今回の手術も「そうなったらいいな」という打算的な気持ちで思いついたとのこと。

 また子どもたちも大きくなってきて少し手先も器用になってきたそうで、「一緒に楽しみたいなと思ったので助手という形で参加してもらうことにしました」と話しています。

 実際の手術の様子について、詳しくお話をうかがってみました。

■ 左側腹部の裂傷に4個所の単結節縫合……緊迫感あふれる手術の結末は?

 --このたびの手術はどんな傷にどんな処置を施したのでしょうか?

 娘の仲のいいお友達からもらったぬいぐるみの左側腹部に3cm程度の裂傷を認めましたので、それに対して、3-0バイクリル(手術用の針糸、使用期限切れ)を用いて4個所の単結節縫合を行いました。

 --おお、ものすごく緊迫感がある……。かなり本格的?な手術が想像できますが、娘さんの反応や様子はどうでしたか?

 やる前は「私できるかな」「失敗したらどうしよう」「パパがやってよ」と不安そうにしていましたが、手術中は緊張しながらもとても上手にやっていました。

 息子とハサミを奪い合っていた時は危ないので注意しましたが、それくらいノリノリでやってくれました。

 やったあとは、自分で治療したという達成感が顔に出ておりほっこりしました。

 --1つの手術を通し、成長が感じられて素敵ですね。本物の医師から見て、娘さんの技術はいかがでしたか?

 私はプロとして本当に厳しい現場でこの技術を使って戦っているので、技術ということに関してどうだったかと聞かれましたら……

 正直むちゃくちゃ可愛いなと思いました。

 これ以上ないです。

 --なんと、プロをも唸らせる可愛さでしたか……。手術は無事成功したのでしょうか?

 大成功です。子どもたちの嬉しそうな顔が物語っています。



* * *

 遊びにも学びにもなるぬいぐるみ治療体験、正直、とてもうらやましいです。筆者も子ども時代に経験したかった。

 ……いや、今でも普通に、やってみたいですね。

<記事化協力>

「月岡祐介 心臓外科」さん(@TsukiokaYusuke)

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025011002.html