田中将大 (C)週刊実話Web
楽天から巨人に移籍した田中将大(36)の近未来が見えてきた。
昨年12月のクリスマスイブに入団会見が行われ、そこには阿部慎之助監督(45)も同席する異例の“VIP待遇”となった。その阿部監督からは復活を信じる力強いエールも送られたが、2025年の開幕戦は「二軍スタート」となりそうだ。
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「短期間で“習得”できるとは思えません。菅野智之でさえ1年近く掛かったんですから」(関係者)
話を整理してみると、ただの二軍落ちではなさそうだ。
「田中獲得は阿部監督の要望で実現しました。でも、フロントにお願いする以前に、久保康生巡回コーチにも相談していました」(同)
田中獲得が独断ではなかった経緯は、元旦付けのスポーツ報知でのインタビューでも明かされている。
まず、阿部監督は久保コーチに「田中復活の可否」を質問。コーチは「菅野と一緒なんだよね」と持論を展開したという。阿部監督はコーチに「田中を預けます」と依頼し、田中本人にも「投球フォームの改造を受けること」を通達した。
田中には日米18年の輝かしい実績もある。そのプライドが邪魔をしていたら、獲得の交渉はここで打ち切られていたはずだ。
「『菅野と同じ』というのは、久保コーチの感性なので詳しいことは分かりません。でも、同コーチの指導は『魔改造』と呼ばれるほど評判なんです」(同)
金田はロングリリーフで400勝達成
田中の投球フォームにメスが入れられるのは、今春のキャンプから。しかし、菅野は復活まで長い時間を要した。いくら微調整とはいえ、開幕までの2カ月弱で新フォームが習得できるとは思えない。
つまり、田中は開幕後もファームで久保コーチの指導を仰ぐ可能性が「高い」というわけだ。
「魔改造が及ばないほど衰えていたら、中継ぎ転向しかありません。古い話ですが、金田正一氏が400勝を達成したときは、先発ではなくロングリリーフでした」(ベテラン記者)
開幕二軍は屈辱かもしれないが、「復活の見込みアリ」の証とも言える。
「田中は入団会見で背番号11を選んだ理由として、斎藤雅樹氏のファンだったとも語っています。斎藤氏も二軍暮らしが長く、それがのちの活躍につながりました」(同)
リリーフ転向か、辛抱して開幕二軍の屈辱を受け入れるのか。魔改造のメスはメンタルにも及びそうだ。
「週刊実話」1月23日号より