「全く疑問を感じさせなかった」遠藤航、今季2度目のCBで緊急出場も英メディアから賛辞止まず!「クアンサーよりも良いパフォーマンス」

 現地時間1月8日に行なわれたカラバオカップ準決勝のファーストレグ、リバプールは敵地でトッテナムに0-1の敗北。幾度かチャンスを迎えながらもゴールを奪えず、終盤の86分にルーカス・ベリヴァルの得点を許した「レッズ」は、来月6日のリターンマッチに望みを繋ぐこととなった。

【動画】遠藤が緊急出場で好パフォーマンスをみせたトッテナム戦! この一戦、遠藤航は同コンペティションにおいて今季初となるベンチスタートとなったが、DFジャレル・クアンサーの体調不良(アルネ・スロット監督談)を受けて30分に緊急出場。準々決勝サウサンプトン戦に続くCBとしてのプレーで、ボールタッチ69回、シュート1回(ブロック)、パス64回(成功60回)、ドリブル1回(成功)、タックル1回(成功)、クリア1回、ボール奪取3回、デュエル5回(勝利3回→地上1回、空中2回)というスタッツを記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。

 背番号3の60分間のパフォーマンスに対する現地メディアの評価を見ると、タブロイド紙の『Daily EXPRESS』は10点満点の採点でチーム2番目となる及第点の「6」を遠藤に与え、「CBとして堅実なプレーを披露した」と称賛し、さらに「試合終盤(80分)に交代出場したCBイブラヒマ・コナテをフィルジル・ファン・ダイクと組ませるために中盤へ移動させられた結果、この判断は裏目に出る形となった」と、彼のプレーが効果的だったことを強調した。

 続いてスポーツ専門サイト『GIVEMESPORT』は、「本職ではない左CBの役割を上手くこなした。ボール扱いでは冷静であり、さらにフィジカル面でも十分に対応した」とこちらも賛辞を贈り、交代選手の中では単独最高、全体でもチーム3番目となる「7」の高採点を付与している。

 リバプールの地元メディアでは、日刊紙『ECHO』の採点もチーム2番目の「7」と高く、寸評では「予期せぬ形で早い時間帯にCBとして投入されたが、自信を持ってプレー。ポジショニングも良好だった。終盤には中盤としてもプレーしている」とポジティブに彼の60分間の働きを評した。
  クラブ専門サイトの『THIS IS ANFIELD』は、「今季2度目となるCBを任されたが、このポジションに非常に慣れている様子だった。彼に対する最高の賛辞は、試合終盤に中盤へ移動するまで、最終ラインにいることに全く疑問を感じさせなかったということだ」と綴り、採点はファン・ダイク、トレント・アレクサンダー=アーノルドと並んでチーム最高の「8」となっている。
 『LIVERPOOL.COM』もチーム最高採点(7)を遠藤に与えており、「普段とは異なるポジションに配置されたが、クアンサーよりも良いパフォーマンスを見せた。ポジショニングが良く、ボールを持った際も落ち着いているように見えた」と、寸評も終始ポジティブな内容だった。

 他では、英国公共放送「BBC」の視聴者による採点で「5.45」と及第点に満たないものの、チーム内では3番目に高い評価となり、『Daily Mail』紙は「6.5」。一方で『The Mirror』紙は、遠藤のCB起用をリバプールにとってのネガティブな事象と捉え、「危機が深刻化していることを示すように、スロット監督は遠藤を中盤からCBに配置するという苦肉の策を採らざるを得なかった。現在、クラブは4つのコンペティションで戦いを続けており、今冬の移籍市場で新たなCBの獲得が優先事項となる可能性が高いだろう」と指摘している。

構成●THE DIGEST編集部
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