「独房内のカメラに見せつけるように服を脱いだ」拘置所では3回も懲罰房送りに! 美魔女グラドル岩本和子(48)がで見拘置所で見た「この世の地獄」

“美魔女グラドル”として話題を集めていた岩本和子が起こした事件は、当時ワイドショーや週刊誌で大きく取り上げられた。2019年、岩本は白昼、人で溢れるJR熱海駅構内で男性を切りつけたことで、殺人未遂と銃刀法違反の容疑で逮捕。その後、彼女は沼津拘置所支所に拘留され、4ヶ月と22日間をそこで過ごした。本人に当時の出来事を振り返ってもらった。

子宮口から血が出続ける状態で取り調べ

2019年5月18日、人気急上昇中だった岩本和子は、交際相手だった男性の頬を切りつけ、現行犯逮捕された。

当時、彼女は交際相手の男性が既婚者であることを知らないまま妊娠し、後期中絶手術を受けた直後の出来事だったという。

前編(#1)で岩本は「自分や堕胎した子どもに謝ってほしくて、カッターナイフで切りつけた」と告白。当時のことを、次のように振り返る。

岩本(以下同)「もちろん、公の場で道ゆく人を脅かし、ご迷惑をおかけしたことについては反省しています。でも、今でもしみじみ思うのは『子どもを産めばよかった』という後悔の思いです。

もし産んでいたら、今その娘は5歳。そろそろかわいいワンピースが似合うころでしょうし、私は本を読み聞かせたり、ピアノを教えていたりしたかもしれない。そう思うと、涙が出てきます」

話しながら、涙を流す岩本。事件当日は後期中絶手術を受けた翌日で、彼女は多量の出血がある状態だったという。

その状況で警察署での取り調べを受けたあと、22日間の勾留を経て、身柄は沼津拘置支所に移された。

「警察署で取り調べを受けていたときは、まだお腹も膨らんだままで、子宮口から血がダラダラと出続ける状態でした。

その中で、手錠をかけられ、腰縄をつけられていたんです。拘置所に移されてからは、独房で腰が痛くて横になっていると、すぐに刑務官が『起きろ!』と怒鳴り込んできました。

あまりの苦痛に、絶叫しながら、独房内にあった雑誌をビリビリに破いて部屋中にばら撒いてしまいました。

すると、やっぱり刑務官が駆けつけてきて、保護室に入れられてしまいました」

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独房内のカメラに見せつけるように服を脱いで……

「保護室」とは、拘置所内で規則違反や反則行為をした場合に、ほかの収容者と隔離され、行動が厳しく制限される収容部屋である。

岩本が収容された保護室は、どのような場所だったのか。

「私が入った保護室は、窓のない3畳ほどで閉鎖感でとても暗く感じました。中には剥き出しの便器があり、用を足しても自分で流すことができません。

この場所は外の世界にはない、この世の地獄だと思いました。

食事の差し出し口から少し光が漏れ入るだけなので、一瞬でも気を抜けば、恐怖と絶望で頭がヘンになってしまいそうでした」

その懲罰房に、岩本は3回ほど入れられたという。

「当時は、刑務官に八つ当たりをしてしまいましたね。『あなたに私の何が分かるんだ』のような。

小窓から食事をばら撒いて保護室に入れられたこともありましたし、独房内のカメラに見せつけるように服を脱いで入れられたこともありました。

時計がないため時間の感覚はありませんでしたが、1日だけのときもあれば、3日間ほど入れられていたこともあったと思います」

岩本は沼津拘置支所に移ったあと、鑑定留置のために3ヶ月間を過ごし、さらに延長されて1ヶ月間の拘留生活を送ることになった。なぜ、期間が延長されることになったのだろうか。

「精神科医による絵を使ったテストのようなものがあり、そこでおもむろにハサミの絵を見せられました。

そのとき、私は『お腹の子どもを取り上げた器具は、これだったかもしれない』と恐怖を覚え、叫んでしまったんです。完全なPTSDでした、子供が危ないと思ったんです。

拘置所では、子どものことばかり考えていました。娘の名前を『夢』にしようと決めていたので、夜中に眠れないときはその名前を呼びながら、壁や空中やお腹に向かって話しかけていました」

その後「心神耗弱」であると鑑定された岩本は、静岡県内にある精神科病院の閉鎖病棟で4ヶ月間を過ごした。そこでの生活を、次のように振り返る。

「周囲には、拒食症でガリガリに痩せている方や、寝たきりの方もいました。グループワークでは塗り絵や折り紙をするなど、退屈な時間が続きましたね。

でも、当時2019年11月に沢尻エリカさんが薬物で逮捕されたニュースを見たとき、私も美しく復帰したいと決意したんです。私は彼女の大ファンで憧れているので」