2025年1月10日に開催されたFC東京の新体制発表会でゼネラルマネージャー(以下GM)の小原光城が昨季のチーム総括をした。
「(J1リーグで)7位は正直、悔しいです。もっと上に行けた感覚があります。チームのパフォーマンスが不安定だったというところに尽きます。攻守に渡る戦術的な積み上げの不足がその要因だったと考えています。
攻撃面ではチャンス構築率の停滞、失点の多さ、守備に関してはプレッシングの整理がもう少しできたと思っています」
そう課題を示した後、小原GMは「ポジティブな面もあった」と説明した。
「A代表に長友(佑都)選手、五輪代表にレンタル組の木村(誠二)選手、有力候補も含めると5人も送り出せた。またアンダー21以下の代表選手の出場率は(Jクラブで)トップクラス。若手選手を成長させたシーズンだったのかなと。チームのゴール数(昨季は1.4点)が増加傾向にある点も伝えておきます」
「とはいえ」と小原GMは言葉を継ぐ。
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「上位を狙うためには、その得点数を2点近くに上げないといけません」
そのうえで来季、どんなサッカーを目指すのか。
「ワンモアゴール、文字通りより多くのゴールを奪って勝利する。ボール保持率を高めることではなく、相手陣内でのプレー時間、プレー回数、ボール保持率を上げてアタッキングサードやエリア内に進入する回数を増やす。守備についてもプレッシングをして相手陣内で試合を進める」
それが今季のFC東京が目指すところだという。この高い志をチームに落とし込めるのか。松橋力蔵監督の力量が問われる。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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