2025年の米野球殿堂入り選手が発表される現地時間1月21日が近づくにつれ、今回の候補者のひとりであるイチロー氏(シアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)の注目度が高まり続けている。資格取得1年目のイチロー氏だが、全米野球記者協会(BBWAA)による投票で選出は確実と言われている。そして野手では前例のない満票選出という快挙達成への期待感も高まっているなか、米国内では現役時代の偉業を称える声も連日のように伝えられている。
【画像】日米で数々の金字塔を打ち立てたイチローの偉業を振り返る厳選ギャラリー‼
米メディア『Sports Illustrated』が1月9日、「イチローの並外れた才能が、彼に必要な力をすべて与えた」と銘打ったトピックを配信した。日米でのそれぞれの成績や記録、プレースタイルなどを改めて振り返る内容となっている。
その中では、現役時代のバッティングについて、「イチロー・スズキは打席の土がまだきれいに整えられているため、リードオフを打つのが好きだった。そのイメージは手入れされた土のように完璧だ。チョークで描かれた24平方フィートの長方形は、彼独特の芸術性を示す“禅の庭”となった」などと独特の表現で回想している。
また、その驚異的なスキルへの賛辞が続き、「イチローは、ボールをソフトに打つことを芸術とするテクニシャンだった。イチローのスピードと助走スタイルでは、彼のゴロを捕るのに2歩以上動く必要のある内野手は、彼をアウトにできる可能性はほとんどなかった」と指摘する。
さらに、記録面にも言及。「イチローは200安打と100得点を8回達成し、これはウィリー・キーラーとルー・ゲーリッグに並ぶ最多タイ記録である。また、彼は10年連続で200安打を達成し、キーラーの8年連続の記録を更新した」と往年の名プレーヤーとも比較したうえで、「イチローの場合、統計的な最上級の言葉を見つけるのは、空から星を選ぶようなものであり、プロとして記録した4,367本の中からヒットを選ぶようなものである」として、数々の歴史的な偉業を強調している。
そして同メディアも、「イチローは1月21日の殿堂入りを果たす」と断言し、満票か否かが焦点であるとしながらも、「些細な問題だ」と論じている。これまでも偉大な記録を積み上げてきたイチロー氏が、またひとつ、そのキャリアに輝かしい功績を加えることになりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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