お笑いコンビ・EXITの兼近大樹(33歳)が、1月9日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。不登校の小中学生の数が過去最多となっていることに「コロナ禍が影響していると思う」と持論を語った。

番組はこの日、神奈川・海老名市で起きた子ども3人が殺害された事件で、逮捕された母親が長男の不登校と癇癪を児童相談所などに相談していたとされることを受けて、同じような子育ての悩みに遭遇したとき、どのように向き合えばいいのかを考えた。

番組MCを務めるEXITのりんたろー。は「地域や施設、情報とつながりやすい社会、1人の児童に対して多くの人が関わる社会を実現していかないといけない。そして、いろんなグラデーションの受け皿があるといいんだけどな…と思う」とコメント。

この事件に対し、X(Twitter)では「殺人は擁護できないが、家族や行政は何をやっていた?」「周りももっと寄り添えなかったのか」という声が上がっていることを紹介すると、兼近は「『寄り添う』という言葉は良い面ももちろんあるが、悪い側面もあるのでは?しわ寄せが出てきてしまっていると思う」と意見。

また、「“周り”というのは我々自身のことでもあるはず。自分は何かをしたのか?という話なのに、ただ文句だけを言う人が増え続けている現状は良くない流れ。この声によって、実際に支援している人たちはどんどんやりにくくなる。誰かのせいにしない社会が大事だと思う」と指摘した。

さらに、不登校の小中学生の数が過去最多となっていることに触れると、兼近は「コロナ禍が影響していると思う。ゲームなどと出会い、『学校に行かなくても楽しいことがあるよね』という思考につながったのではないか」と推測。その上で「“対価”という言葉を知らない子どもが増えている印象がある。ご飯を食べるために親は働いているけど、子どもは何もしなくてもご飯やゲームを与えられて、それを親がしなかったら虐待になる。つまり、子どものうちから『好きなことをするためには、自分も何かをやらないとそれができないんだよ』と教えていった方が良いと思う」と持論を展開した。