
少子高齢化に伴い、晩婚化や未婚化も進んでいるといわれている現代日本。
ライフスタイルの多様化に伴い、今は昔と違い「結婚しない選択」も当たり前になってきました。
とはいえ、やはり結婚は多くの人にとっての憧れであり、できることなら結婚して子を儲け、いつかは家庭を築きたい──と考えている人も多いようです。
さて、今回は「人々は何歳から結婚に焦りを感じるのか?」をテーマに、いくつかの調査データから紐解いていきます。
何歳で結婚への焦りを感じるのか?

パートナーエージェントが「都会と地方の結婚事情の違い」という、25~39歳の男女1,900人に対して実施した調査があります。
これによると、「今まで結婚に焦りを感じたことがある」または「どちらかといえばある」と回答した人は、都会で45.6%、地方で39%という結果でした。
この数字から、およそ4~4.5割の人が結婚に焦りを感じたことがあるということがわかります。
また、同調査の「何歳で結婚に焦りを感じたか」というアンケートがあります。
こちらでは、「10代で焦りを感じた人」の割合の平均値が3.47%に留まったのに対し、「20~24歳で焦りを感じた人」の平均割合は13.1%という結果に。
さらに、25~29歳で焦りを感じた人の平均割合は、49.7%にまで上る結果となっています。
なお、30~34歳で焦りを感じた人の平均割合は22.9%と急激に下がり、以降の35~39歳ではさらに減少しています。
このことから、25~29歳で結婚に焦りを感じる人が大半であることがわかります。
参考文献:パートナーエージェント「早く結婚しないと!?都会ほど結婚に焦り 72.3%が20代後半までに焦りを感じ始める」
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25~29歳で結婚に焦りを感じる人が多い理由
25~29歳で結婚に焦りを感じる人が多い背景には、女性の出産適齢期や、個々の経済的事情などが大きく関わっていることが予想されます。
女性の初産は“20代でできるだけ早く産むのが理想的”といわれており、日本経済新聞社のアンケート調査によると、第1子を出産する理想的な年齢は「27.7歳」という結果に。
昭和時代のような家父長制でなく、共働き世帯が全体の7割を占める現代です。
それでも物価の高騰や経済状況の低迷などから、結婚に対して経済的不安を感じている人が多いようです。
参考文献:日本経済新聞「令和入社女性、産むなら「なるべく早く」理想は27.7歳」