多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎が、その概要をアマチュアにもわかりやすく解説。

連載の第61回目は、アメリカ・ニューヨークでアマチュアを指導し、高く評価されているマイケル・ハーボンのメソッドを紹介する。

自分のスイングを客観的に見て正しいイメージをつくる

「動きのスムーズさやリズムもチェックしよう」

メソッドの肝３　鏡を見ながら自分のスイングを動画的にとらえる

視覚と感覚の一致はスイングにも必要。大きな鏡を見ながら素振りをし、自分のスイングを客観的に、動画的にとらえる。イメージと実際の動きとのギャップを埋めるとともに、リズムなどをチェック。

飛球線側に鏡を置き、フォローでクラブがどこに抜けていくかをチェック

メソッドの肝４　ポジションごとにスイングを止めて静止画的にとらえる

鏡を見ながらスイングを8～10くらいのコマに分けて、止めながらそれぞれのポジションを静止画的にチェック。正面と後方の両方から、体やクラブの位置、フェースの向きなどを細かく確認する。

バックスイングのクラブとフェースのポジションをチェック

バックスイングでクラブが地面と平行になる位置では、クラブが飛球線と平行になる位置にあり、リーディングエッジは上体の前傾と平行になっているのが理想のポジション。

トップでのフェースの向きをチェック

トップでは、左ヒジが曲がっていないか、右ヒジがきれいにたたまれているか、クラブやフェースの向きは適正かなど、スイング中は見えにくいところを鏡でチェック。

フォローでのクラブとフェースのポジションをチェック

フォローでクラブが地面と平行になるポジションでは、バックスイングと同様シャフトが飛球線と平行になり、リーディングエッジが地面と垂直になっているのが理想だ。

いかがでしたか？　マイケル・ハーボンのアドバイスを参考に、鏡を使って自分のフォームをチェックしましょう！

アマチュア指導の巨匠
マイケル・ハーボン
トッププロへのコーチ歴はないが、アマチュアやジュニアゴルファーへの指導と、ティーチャー・オブ・ティーチャーとして評価され、全米トップ50にも入る名コーチ。

解説･レッスン＝吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう／1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

構成＝鈴木康介　写真＝中野義昌　
協力＝取手桜が丘ゴルフクラブ（アコーディア・ゴルフ）