●2025年どうなる家電量販店
アフターコロナで家電量販企業の市場環境が変化している。市場全体でみると、エアコンの販売がけん引して家電量販各社の業績を改善させた。都市部でのインバウンド消費も力強い。家電量販各社の25年を占う。
ヤマダデンキとビックカメラ
ヤマダホールディングス(ヤマダHD)は、店舗面積約1万3000平方メートルの「Tecc Life Select 湘南平塚店」が24年10月25日にオープンした。初日は近年まれに見る賑わいだったので、さらなる売上高の積み増しが期待されるだろう。主力の「デンキ」が完全復活すれば、ヤマダHDのさらなる進化につながりそうだ。ビックカメラは、インバウンド需要の取り込みに成功。インフラであるリアル店舗が、効率的な売り上げアップの効果を生み出している。
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●「ケーズHD」「上新電機」「ノジマ」は?
ケーズホールディングス(ケーズHD)と上新電機、ノジマの3社も注目ポイントをみてみよう。
ケーズHDは、アフターコロナで続いていた減収から回復。上新電機は、阪神タイガース優勝セールの前期実績比のハードルが高くて苦戦した。ノジマは、VAIOを買収するなど、M&Aによる攻勢を強めている。