デジタルネイティブと呼ばれる最近の子どもたちにとって、スマートフォンやタブレットはごく身近な存在だ。物心がつくころには親も驚くようなスピードでデバイスを使いこなす。一方で、ずっとデジタルコンテンツにかぶりつきで、なかなか外に出て遊んでくれないというのは、小さい子どもを育てている親にとって共通の悩みかもしれない。そんな親の悩みを解決してくれる、バンダイが販売する魔法のスマートシューズ「DIGICALIZED(デジカライズ)」を試してみた。
バンダイのスマートシューズ「DIGICALIZED(デジカライズ)」。
センサーユニットとアプリが連携して、体感ゲームを楽しめる
●コロナ禍の子どもの運動不足を解消したい想いから開発
なかなか外に出て遊んでくれない子どもを、強引に外で遊ぶように促しても、毎度のように渋る子どもを説得するのは大変だ。どうにか自発的に外で楽しく遊んでくれないものか――。
今回はそんな親のリクエストに応えるユニークかつハイテクな玩具を紹介したい。それが玩具を知り尽くしたバンダイが販売するスマートシューズ「DIGICALIZED(デジカライズ)」だ。全国のASBeeやGreenboxで販売している。
「DIGICALIZED」 チャイルドモデルのDhookモデル
(面ファスナータイプ)
DIGICALIZEDが生まれたのは2023年7月。きっかけは、コロナ禍による外遊びの減少だ。長く続いた巣ごもりの影響で、多くの親から子どもの運動不足を懸念する声が挙がっていた。
そこでバンダイが開発を進めたのが、デジタルの遊びを外に持ち出し、体を動かすことが楽しくなるスマートシューズだ。
実は同社は19年11月に「UNLIMITIV(アンリミティブ)」というスマートシューズのシリーズを展開しており、DIGICALIZEDの開発の土台はすでにあった。
ただUNLIMITIVは歩行や走行のデータを記録したり、いくつかのトレーニングができたりするもので、遊びよりも運動能力の向上に重点を置いていた。
DIGICALIZED の土台となった19年11月に発売したスマートシューズ
「UNLIMITIV(アンリミティブ)」
DIGICALIZEDはUNLIMITIVをベースにしながらもエンタメ性を強化。より幅広いユーザーが楽しみながら運動できるシューズづくりを目指した。具体的に、シューズの中に装着する加速度センサーによりリアルタイムで足の動きを正確に解析・判定できるようにし、スマホのゲームアプリと連動するようにした。
アプリは東京大学の深代千之・名誉教授監修のもと、高い没入感と運動習慣の定着を促せるハイクオリティなコンテンツを開発した。
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●豊富なデザインとサイズを用意、親子でお揃いを購入するケースも
DIGICALIZEDは、シューズ・センサーユニット・アプリで構成される。センサーユニットは右側のシューズの底のスペースに収められるようになっている。アプリはiOS/Android対応で無料だ。
連携はとても簡単で、センサーを収めた右側のシューズで左側のシューズの側面を3回タップすればBluetoothでアプリと接続する設計。楽しみながら簡単に設定できるのが、子どもの遊び心をくすぐる。
専用のセンサーユニットは別売。価格は3300円
センサーユニットは右側のシューズの底のスペースに収める
シューズのデザインも豊富だ。ジュニア用で5種類のデザイン(全15色)を用意。サイズも19.0~25.0cmと幅広い(サイズのラインアップはデザインにより異なる)。
24年2月には未就学児向けのチャイルドモデル(16.0~20.0cm)も新たに発売。アッパーの履き口を大きくしたり、歩いても疲れにくい軽量ソールを採用したりするなど工夫を凝らしている。
シューズは多彩なデザインを用意。価格は4950~5390円
商品開発を担当したライフスタイル事業部・アパレルチーム兼事業管理チームの岡崚央さんによると「靴ということもあり、普段履きもできるシンプルなデザインが人気。サイズの幅もあるので、お子様とお揃いで購入して一緒に遊ぶというお母さんもいる」とのことだった。
ライフスタイル事業部・アパレルチーム兼事業管理チームの岡崚央さん